【イタリア・ナポリ】今年もよろしくお願いします

公開日 : 2024年01月08日
最終更新 :
筆者 : ピッパ

新しい年が始まり早数日が経ちました。

皆さんはいかがお過ごしでしょうか。

本年はよりによって元日から日本は何とも痛ましい出来事が起きてしまいました。
イタリアのテレビニュースで知りました。
筆者は、阪神淡路大震災を経験していて、あの頃のことを思い出しました。
数か月の間、ガスも止まり、水道も使えず、電気もストップ、周りの家は半壊のところが多く屋根はブルーシート。。。
当時は携帯もほとんどの人が持っていない時代、ラジオで情報を知り、電話で勤務先の学校へ通勤電車も止まっていることから今日は勤務を控えさせていただきます。と伝え、その後数日は家で待機。
当時は学校で教員をしていて、毎朝6時に目覚ましを設定していたのに、なぜか早く目が覚めて、雨戸をあけると空の色が変だなあと違和感を感じていた矢先での大きな揺れでした。勤め先の学校は半壊で、第二号館は地震で通用不可になりました。生徒の家も何人か半壊し、避難場の体育館で過ごしていました。それがきっかけで、引っ越した生徒もいました。当時のころを思い出しながらお正月からがっかりしました。石川県は実母側の祖母の実家があり、おばあさんのお墓をはじめ親戚がいまだたくさん住んでいます。幸い揺れはきつかったようでしたが、現在のところ何とか生活しているようで安心しました。次の日の羽田空港での事故もビックリしました。
度重なる不運にやるせない気持ちでいっぱいになりました。
何もない日常は当たり前ではなく、奇跡であり毎日は奇跡の連続なんだという思いを今年ほど強く感じたことはありません。本当に普通とはありがたいことなのですね。。。
今は被災地の方々のご無事を祈るばかりです。
そして、祈ることのできる私たちはどんなことが起こっても、どんな世になっても、それでもなお、前を向いて
進んでいきましょうね。誰かのために祈り、誰かのために何かをすることができるという状態はとてもとても幸運なことなのですから。この幸運に気付かず、ため息ばかりついていては何も始まりませんね。
大切なのは自分自身の心をもう一度、穏やかな状態に戻すことだと思います。
まずは自分を良き状態にしてあげなければ、他のことをやってみよう、という気持ちにはなれませんよね。
また「何もしない」という選択をすることは「このままの状態が自分にとってはベストだ」と、認めていることに他なりませんね。より良い年にするために、どんな小さなことでもいい、新たな一歩を踏み出し、行動してみましょうね。こんな苦しい状況でのスタートに一体何ができるのか、と考えました。
この不条理な世界でそれでもなお、前を向いて進むための助けになったら幸いです。
それでは本年もどうぞよろしくお願いいたします!

ピッパ

筆者

イタリア特派員

ピッパ

イタリアミラノへオペラ留学後日伊間を往復する暮らしを初め、結婚後はイタリア各地に移住。

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