ネパールには魅力がいっぱい。現地で見つけた心ときめくかわいいモノ
執筆者:齋藤 小夜里
青年海外協力隊としてネパールで2年間活動。2022年、アイ・シー・ネットに入社し、2025年大阪・関西万博関連事業や日本企業の海外展開支援に従事。現在もネパールの知人と交流があり、たびたび渡航もしている。
前回の「登山初心者が行く、ネパール・エベレストへの道!」では、世界最高峰エベレストまでのトレッキングについてお伝えしました。後編では下界に降りて、カトマンズの街を歩きながらネパールの最新情報とともに、ついつい心がときめいてしまうネパールのモノたちをお届けします!
ネパールの今
筆者がネパールに滞在していた6~7年前と比べると、カトマンズの街は大きく変化したように思います。2022年には元ラッパー兼建設エンジニアという異色の経歴を持つ30代のカトマンズ市長が誕生。市内のごみ問題や違法建築物撤去に取り組んできたおかげで、カトマンズの街なかも少しはきれいになってきたでしょうか。
またホテルなどの大型の建物がところどころ建設中で、近代的でおしゃれなカフェやレストランも増えました。コロナ後、入国のために必要だったワクチン接種証明書の提示も撤廃され、2023年12月現在では、以前のようにアライバルビザで簡単に入国できるようになりました。空港の待合室やラウンジも整備され徐々に快適になってきました。
そんな変化しつつあるネパールですが、ずっとずっと変わらないでいてほしいネパールの「かわいい」を探しに行ってきました。
人が大好きなネパール人
ネパールの街を歩くとまず気づくのは、ネパール人の人懐っこさ! 筆者いち押しの「かわいい」はなんといってもネパールの人々の笑顔です。コミュニケーション能力の塊のような人もいれば恥ずかしそうに話す人もいて、けれどもどの方もすてきな笑顔が印象的です。
それに加え、訪れたらきっと心に残るネパール特有の光景があります。それは、男性同士が手をつないで歩いている光景です。これは必ずしも恋人同士というわけではなく、友達同士のコミュニケーションで手をつないでいるのです。あまりにも和やかで楽しそうな雰囲気を見るとこちらまで笑顔になってしまいます。
ネパール流女子の嗜み
「メヘンディ」と呼ばれるヘナアートをご存知でしょうか。ヘナという植物を使ったペーストを使って手や足に模様を描くものです。模様は10日ほどで自然と消えていきます。
ネパールでは女性が結婚式やティーズと呼ばれるお祭りでヘナアートを楽しむことが多いのですが、その機会を逃したとしても街なかのビューティーパーラー(美容室)に行くと、さまざまな絵柄のメヘンディを描いてもらうことができます。豊かな絵柄と繊細な仕事に、「かわいい!」という気持ちが爆発します。
進化するお茶文化
近頃おしゃれなレストランが増えてきたカトマンズ。パタン地区におしゃれなグリーンティー屋さんがあるということで行ってきました。
ネパールではお茶が有名なのはご存知ですか? インドのお茶の生産地で有名な、ダージリンに隣接するイラム地方では、良質なお茶が栽培されています。イラムを始めネパール各地のグリーンティーを提供するこのお店。一番煎じ、二番煎じの飲み比べのほか、水出し、お湯出しを選んで楽しめるなんて、なんとしゃれた楽しみ方なのでしょうか!
Jun Chiyabari
- 住所
- Patan Dhoka-Madan Smarak Road, Lalitpur 44700 Nepal
- 電話番号
- +977 1 552 2871
- 営業時間
- 月~日 10:00-19:00
ネワール民族と文化
ネワールとはカトマンズ盆地に昔から住む民族の名前。ネワール民族は建築、音楽、言語など非常に豊かな文化を持ち、ネパールではさまざまなネワール文化に触れることができます。
ネワール語のラブソングである「Maicha」は現在ネパールでヒット中。サビのかわいらしいリズムとネワール語のサウンドは耳に残ること間違いなしです。
ぷっくりとしたシルエットを持つこの白い物体は何だと思いますか。これはネワール民族が農作物の収穫を祝うお祭りで作るヨマリというスイーツです。
もちもちの米粉の生地の中に黒砂糖、ゴマペースト、ナッツなどを合わせた甘いペーストを詰め、蒸して食べます。一見、かたつむりのような見た目でかわいい! 12月のお祭りの日に合わせてヨマリを提供するお店が増えるため、見かけた際にはぜひご賞味ください。
ヨマリが食べられる店 Nandini Newari Food Court
- 住所
- Swotha Rd, Lalitpur 44600, Nepal
- 電話番号
- +977 9 841860857
- 営業時間
- 月~日 11:00-20:00
最後に
近代化が進みつつあるネパール。喜ばしいことなのかもしれませんが、昔から続くネパールの文化や親しみやすい国民性はずっとこのままでいてほしいと切に思います。ネパールの「かわいい!」を通じてネパールの人や空気感が少しでも伝わればうれしいです。
監修:地球の歩き方
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筆者
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