香港・旧啓徳空港跡地を活用したショッピングモール「AIRSIDE」

公開日 : 2024年01月22日
最終更新 :
筆者 : 武田信晃

旧啓徳空港跡地は香港全体から見た場合、大規模開発ができる最後の中心部に建設されたと言っていいと思います。現在、積極的に開発が進んでいまして、高層マンションや巨大スタジアムなどの建設が進められています。

その中にショッピングモールなどの機能を備えた複合施設「AIRSIDE」がオープンしたので、足を運んでみました。MTR啓徳駅直結で、高さ200メートル、面積は190万平方フィートで、47フロアあります。オフィス部分は32フロア分、120万平方フィート、ショッピングモールは70万平方フィートあります。駐車スペースは850台分を確保し啓徳地区のみならず近隣のエリアからの来場も視野に入れています、全てに電気自動車用の充電設備を設置しているのが特徴です。

モール内の様子
モール内の様子

空港跡地に建設するという事でテーマは「想飛(Desire to Fly)」です。3階には3000平方フィートの誇る「GATE 33」と呼ぶ展覧館があります。キャセイパシフィック航空などの協力を得て、航空日誌、飛行地図、当時の航空券、写真などの貴重な資料を展示したりするほかワークショップなども開催されています。ほかにも企画展をいろいろやるようで、海をテーマにした美術品の展示や、今やファッションアイテムにもなっているスニーカーの展示もありました。

スニーカー展では、エアジョーダン1が展示されてました
スニーカー展では、エアジョーダン1が展示されてました

モール内は、香港お得意の中心部を吹き抜けにして開放的な店内を演出。また、屋上の公園は広々としているのですが、この辺は開発が始まったばかりなので、高層ビルはまだそれほど多くありません。ここから見る香港の景色はかなりきれいでした。また、屋上で犬を散歩している人が多かったです。実はペットフレンドリーも標ぼうしていて、ペットショップや交流スポ―スなども多くあります。

屋上からの景色
屋上からの景色

お店ですが、2万5000平方フィートある高級スーパーの「city’super」のほか、1万2000平方フィートの「MUJI」、自由が丘に本社を構え、抹茶と日本茶のカフェ「nana's green tea」、「魚がし日本一」、「牛カツ京都勝牛」、「8番ラーメン」など多くの日系企業も進出します。「千両」「焼肉火蔵(Kagura)」「鮨点」なども出店。これらは香港企業などが経営している日本料理店ですが、決してレベルは低くありません。香港の日本食文化の厚みを感じると思います。

高級スーパーの「city’super
高級スーパーの「city’super

コーヒーの「Nespresso」が、イギリス、ドイツに続きアジアで初めてコンセプトショップを開くほか、ドイツの高級家電である「Miele」も体験型の店を開店させるなど、日系のみならず外国企業も多いのが特徴です。大手シネコンの一つ、MCLは大きさ3万3000平方フィートのシネコンが併設されています。全900席、7スクリーンで、そのうち1館のスクリーンは横19メートル、高さ9メートルあります。

また、6階には屋内のサーフィン施設である「浪谷(Groundswell)」というのがソフトオープンしました。サーフィンの体験やレッスン受講ができ、レストランやバーも併設されています。

筆者

香港特派員

武田信晃

新聞社や香港現地邦人紙の記者/編集者を経て、フリーランス・ライターとして活動中。スポーツ、グルメ、エンタメまで幅広くカバーしている。

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