ハンガリーってどんな国?ワインや温泉など押さえておきたい魅力を紹介!
ヨーロッパのほぼ中央に位置するハンガリー。首都のブダペスト、国の真ん中を流れるドナウ川、作曲家ブラームスが編曲したハンガリー舞曲などの存在は知っているけれど、どういう国なのか、どのような魅力があるのかはあまりよく知らないという方もいるかもしれません。今回は、ハンガリーがどんな国なのかと、いち押しの魅力をまとめて紹介します。現在開催中のイベント情報もありますので、ぜひチェックしてみてください。
ハンガリーってどんな国?
ハンガリーは中央ヨーロッパに位置し、首都はブダペストです。国土は日本の約4分の1である9万3000㎢、人口は約997万人。中央にはドナウ川が流れています。
リスト・フェレンツやバルトーク・ベーラといった有名な音楽家を輩出した芸術大国でもあると同時に、豊かな食文化によるガストロノミーツーリズムが盛んな美食の国でもあります。
ハンガリー人の起源は、アジアとヨーロッパを分けるウラル山脈南麓に住んでいた騎馬民族といわれています(※)。長い長い時間をかけてアジアから西へ移動し、現在の地に定住しました。
※ハンガリー大使館 編集・発行「知られざる温泉大国ハンガリー」より
ハンガリーは何が有名?
ハンガリーを代表する名物はたくさんありますが、今回は温泉とワインのふたつをピックアップして紹介します。
1300の源泉がある温泉大国
ハンガリーは実は温泉大国だということをご存じですか? ハンガリー全土では約1300ヵ所の源泉があり、温泉施設は350ヵ所にもおよびます。
ハンガリーには火山がありませんが、カルパチア盆地の地下に熱源があり、地下水が熱せられることで温泉が形成されているのです。
ブダペストだけでも100以上の源泉と15の温泉施設があり、観光客から地元の人までたくさんの人が利用しています。温泉は早朝6:00から20:00~22:00頃まで営業していることが多いですが、のんびりと入浴したい場合は朝一がおすすめです。
温泉の入り方やルールは日本の温泉施設とは少し異なりますが、覚えてしまえば簡単です。まずは受付へ行き料金を払います。受付でもらえる腕時計型のICチップで内部へ入り、ロッカーに荷物を入れたり着替えたりして準備ができたら温泉へ。ハンガリーの温泉では必ず水着を着用します。温泉兼プールの施設であればスイミング帽も忘れずに。ビーチサンダルもあると便利です。
多くの温泉は治療施設として、薬効を得るために長時間浸かれるよう湯加減は35℃~40℃とぬるめに設定されています。例えば温泉湖としてヨーロッパのなかでも有名なヘーヴィーズでは、夏は平均36℃、冬でも26℃前後で保たれているそう。こちら温泉効能は関節炎、慢性の神経痛、婦人病などに効果があるといわれています。
「トカイ」をはじめとするワインの数々
ハンガリーでは豊かな食文化も魅力のひとつです。フランスに次いで生産されているフォアグラやハンガリー原産のマンガリッツァ豚、そしてハンガリー料理の味の決め手、パプリカを使ったグヤーシュスープなどなど、名物料理は挙げ始めたらきりがありません。
そんな食文化のなかでも外せないのはワインです。ハンガリーはヨーロッパの中でも特にワイン生産が盛んな国のひとつで、全国には22ヵ所の生産地があります。特に「トカイ」と「エゲル」は世界でも有名なワインの産地。トカイワインは世界三大貴腐ワインにも数えられています。
ぜひ試したいのは "ワインの王にして、王のワイン" と呼ばれる「トカイ・アス―」、"雄牛の血" という意味を持つエゲルの「エグリ・ピカヴェール」。いずれのエリアでもワインテイスティングが行えるツアーも行われていますので、ワイン好きの方はツアーに参加してお気に入りのワインを見つけてみるのも一興です。
日本で魅力を体感できるイベントが開催中!(2024年5月10日まで)
2024年2月8日(木)~5月10日(金)まで、リスト・ハンガリー文化センター(東京・麻布十番)では「絶品ハンガリーの推しグルメを召し上がれ!~ワインで乾杯~」展覧会を開催中です。
本物そっくりに作られたハンガリー料理の食品サンプルや、ハンガリー人ならではのワインの楽しみ方が展示・紹介されており、ハンガリーの文化を知るにはぴったりのイベントです。ハンガリー好きな方はもちろん、行ってみたいけどなかなか行くことができない、行く予定があって情報収集したい、という方はぜひ訪れてハンガリー文化に浸ってみてください。
「絶品ハンガリーの推しグルメを召し上がれ!~ワインで乾杯~」概要
- 期間
- 2024年2月8日(木)~5月10日(金)
- 開館時間
- 11:00~17:00(最終入館16:45)
- 休館日
- 毎週土・日曜、日本とハンガリーの祝日(3月15日・29日、4月1日、5月1日)
- 会場
- リスト・ハンガリー文化センター
- 住所
- 東京都港区麻布十番3-8-1 日比谷麻布十番ビル1階
- アクセス
- 東京メトロ南北線・都営大江戸線「麻布十番駅」徒歩3分
まとめ
"ヨーロッパの宝石箱" と呼ばれるハンガリー。今回紹介したいち押しポイントはハンガリーの魅力の一部に過ぎません。現在開催されているイベントもぜひチェックしていただき、自分だけのハンガリーの魅力と楽しみ方を発見してみてくださいね!
トップ画像:iStock
筆者
地球の歩き方 永倉
【記載内容について】
「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。
掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。
本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。
※情報修正・更新依頼はこちら
【リンク先の情報について】
「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。
リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。
ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。
弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。