オリンピック自転車レースはどこを走りどんな交通規制になるのか？【パリ2024】

7月24日に行われる自転車の個人タイムトライアルは、32.4キロの距離を走ってその順位を争う競技です。パリ・オリンピックでは、オリンピック史上初めて男女が同じコースと距離を走ります。また選手の参加人数も、オリンピック史上初めて、男女同数（各35人）の参加となっています。

スタート地点はパリ中心部、アンヴァリッド（廃兵院）前の広場です。そこから左岸をセーヌ川沿いに上流（東）へ進路を取り、サンジェルマン・デ・プレ地区を通ります。その後はセーヌ川の中洲であるサン・ルイ島の東端を抜けてパリ市内右岸（北側）に入っていきます。

バスティーユ広場を抜けると、一路ヴァンセンヌの森へ。森の中を何度か横切りつつ一周した後は、再びパリ市内に入り、バスティーユ広場に帰ってくると、そこからは往路と同じコースをたどり、最後はアレクサンドル3世橋を右岸側に飛び込む形でゴールです。

制限区域は主に自動車の乗り入れに関して、大きく3つに分かれます。青が自動車の通行に制限がかけられるエリア、赤が自動車の乗り入れが禁止になるエリア、グレーが競技会の会場です。制限についての詳細は、オリンピック開催式の交通規制についてまとめた記事でも触れましたが、どのような立場にある自動車かによって、制限が変わります。

徒歩および自転車を使う場合は、青と赤のエリアはいずれも立ち入り可能です。ただし、地図上に表記のあるSILTと呼ばれる規制線（濃い青の太線）より内側は、自転車および自動車の立ち入りは禁止となります。徒歩の場合はSILTの内側に入ることができますが、検問があります。

男子のロードレースは、全長225キロ。エッフェル塔前にかかるイエナ橋がスタートし、そこからパリ市内左岸（セーヌ川の南側）を川に沿ってノートルダム大聖堂が見えるサン・ミッシェル広場まで走ります。そこから進路を南に取り、カルチェ・ラタンを抜けて13区、14区と抜けて郊外へ。パリに西にあるヴェルサイユ宮殿前を通り、エソンヌ県の各所を通ります。

その後のシェブリューズ渓谷では、ポート・ロイヤル峠、センリッセ峠、ハーボウヴィラーズ峠、サン・レミ・レ・シェブリューズ峠、シャトーフォール峠、ビエ―ヴル峠と起伏のある区間が待ち受けています。

その後は、再びパリに戻り、往路と同じくカルチェ・ラタンを通り、セーヌ川沿いに出た後は、ルーヴル美術館の前をとって北へ。最後はモンマルトルの丘を含む、パリの北東部を2週してから、再びルーヴル美術館前の道を通って左岸に戻ります。そしてセーヌ川沿いを下り、エッフェル塔の前でゴールします。

制限区域の見方はタイムトライアルなどと同じです。エリアは大きく3つに分かれます。徒歩および自転車を使う場合は、青と赤のいずれも立ち入りできますが、SILTより内側は、自転車および自動車の立ち入りは禁止。徒歩の場合は検問を通ります。

女子のロードレースは全長110キロ。パリ市内のコースについては男子と同じです。イエナ橋を出発してパリ市内を抜けた後は、同じく南西へ向かいます。

ただし郊外の区間が男子と異なり、距離が短い分、北側部分が減り峠の区間を多くなります。ポート・ロイヤル峠、セルネーラヴィル峠、サン・レミ・レ・シェブリューズ峠、シャトーフォール峠などを通りパリへ戻ります。

パリに戻った後も、コースは男子と同じです。モンマルトルの丘などを通って、ゴールはエッフェル塔前です。

パリ市内のコースは男子と同じため、制限エリアも同じです。大きく3つに色分けされ、徒歩および自転車を使う場合は、青と赤のいずれも入れます。SILTより内側は、自転車および自動車の立ち入りはできず、徒歩の場合は検問があります。