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オリンピックのマラソン開催時にコース周辺の交通規制はどう敷かれる?【パリ2024】
オリンピックのなかでも歴史ある花形競技であるマラソン。2024年に開かれるパリ・オリンピックでは男子が8月10日、女子は8月11日、パラリンピックでは男女ともに9月8日に行われます。42.195kmの距離を市内道路をコースに使い行われるため、チケットがなくても観戦しやすいですが、広範囲にわたる交通規制も敷かれます。当日の制限エリアについてまとめました。
マラソンはパリ市内のどこを通るのか
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オリンピックとパラリンピックでは、マラソンのコースが異なります。
オリンピックでは、男女どちらも開催日の8:00スタート。パリ市庁舎から始まって、パリ市内をセーヌ川に沿って下り(西へ向かい)、ヴェルサイユで折り返し。その後は東へ進路を取ってエッフェル塔の前を通過しながら、最後はアンヴァリッド(廃兵院)前の広場がゴールです。
![オリンピックのマラソンコース](https://static.arukikata.co.jp/data/article/3005000/3004760/20240223_220920_0413f7a9_w1920.jpg)
パラリンピックでは、男子T54が8:00、女子T54が8:15、男女T12が8:30スタートです。
パリ北郊外ジョルジュ・ヴァルボン公園を出て、ル・ブルジェ、ドランシー、ボビニー、パンタンという郊外にある市を経由。サン・ドニ大聖堂や国立競技場であるスタッド・ド・フランスを通過した後は、南下してパリ市内へ。パリ同時多発テロ事件現場だったバタクラン劇場、共和国広場を経由しつつ、終盤でシャンゼリゼ大通りを往復。セーヌ川を渡ってゴールのアンヴァリッド前の広場にたどり着きます。
![パラリンピックのマラソンコース](https://static.arukikata.co.jp/data/article/3005000/3004760/20240223_220919_84b407cf_w1920.jpg)
競技開催日に敷かれる交通規制は?
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制限区域は主に自動車の乗り入れに関して、大きく3つに分かれます。青が自動車の通行に制限がかけられるエリア、赤が自動車の乗り入れが禁止になるエリア、グレーが競技会の会場です。
![オリンピックでのマラソン開始時の規制](https://static.arukikata.co.jp/data/article/3005000/3004760/20240223_221614_2b3ec340_w1920.jpg)
![パラリンピックでのマラソン開催時の規制](https://static.arukikata.co.jp/data/article/3005000/3004760/20240223_221618_3dff6a7b_w1920.jpg)
制限についての詳細は、オリンピック開催式の交通規制についてまとめた記事でも触れましたが、どのような立場にある自動車かによって、制限が変わります。
たとえばタクシーの場合、青のエリアは乗り入れOKですが、赤のエリアは許可された人またはチケットを持っている人を運ぶ場合以外は、乗り入れができません。
VTC(Uberなど)や市バス、観光バスは、青のエリアはOKですが、赤はどのような場合でも入れません。ホテル宿泊客用の車は、青と赤のエリアに入れます。
徒歩および自転車を使う場合は、青と赤のエリアはいずれも立ち入り可能です。ただし、地図上に表記のあるSILTと呼ばれる規制線(濃い青の太線)より内側は、自転車および自動車の立ち入りは禁止となります。徒歩の場合はSILTの内側に入ることができますが、検問があります。
さらに詳しいケースについては、パリ市の公式サイトに細かく記載があります。照らし合わせての確認をおすすめします。
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筆者
フランス特派員
守隨 亨延
パリ在住ジャーナリスト(フランス外務省発行記者証所持)。渡航経験は欧州を中心に約60カ国800都市です。
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