ビック司教区美術館

Museu Episcopal de Vic

中世美術では有数のコレクションを誇る

1891年に創設された歴史ある美術館。小規模ながらも、ロマネスクとゴシックのコレクションは極めて良質で、特に祭壇装飾の板絵の所蔵品のなかには、カタルーニャの豊かな創造性が発揮された作品がたくさん含まれている。

プッチボの聖堂に由来する『聖マルティヌスの前飾り』は、静かに正面を向き祝福のポーズを取るキリストを中心として、周囲に聖マルティヌスの生涯が表されている。鮮やかな原色のコントラストの強い配色、抑制の効いた太い描線は熟練の域に達し、全体に“ロマネスク特有の強烈な感覚” がみなぎり、また同時に“荘重な宗教感情” を表している傑作だ。

このほか、リバスの『栄光のキリストの天蓋飾り』や、ビラセカの『聖マルガリータ伝の前飾り』なども、強烈かつ荘重な作品といえる。またオルソモルやセスコールツなど近くの聖堂から移された壁画は、フランス・ロマネスクとの深い関連を感じさせて興味深い。

基本情報

住所
Pl. Bisbe Olibe 3
電話番号
938 869 360
開館時間
4〜9月
火〜土 10:00〜19:00
日・祝 10:00〜14:00
10〜3月
火〜金 10:00〜13:00
15:00〜18:00
土 10:00〜19:00
日・祝 10:00〜14:00
休館日
月、1/1・6、聖日曜、12/25・26
料金
€7、学割€3.50
※入場は閉館30分前まで
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