アンボワーズ城

Château d'Amboise

 1496年、イタリア遠征時にかの地の洗練された生活に魅せられたシャルル8世は、画家、建築家、造園家、料理人、仕立て職人などあらゆる文化の担い手をイタリアから呼び寄せた。ただし、アンボワーズ城はすでに工事が進んでいたため、それほどイタリアの影響は感じない。当時は今の何倍も大きく華麗な王宮だったアンボワーズ城だが、現存するのはロワール川に面した巨大円塔ミニムの塔Tour des Minimesとそれに続く中央棟だけ。直径21mもある塔の内部は、馬や馬車でも上ることのできるらせん斜路になっている。
 城壁内にある聖ユベール礼拝堂Chapelle St-Hubertはゴシックフランボワイヤン様式の傑作で、非常に凝った造り。シャルル8世がイタリアに心酔する以前にフランドルから呼び寄せた彫刻家たちの作品だ。堂内には、1516年にフランソワ1世に招かれてこの地に住んだレオナルド・ダ・ヴィンチの墓がある。

駅からアンボワーズ城までは......

約1kmなので歩けない距離ではないが、夏の暑い日は日陰がないのでつらいかもしれない。列車の時間に合わせてタクシーが待っていることもあるが、見あたらなければ駅で呼んでもらうといい。タクシーで駅からアンボワーズ城までは約5分。

写真

  • 礼拝堂の中にあるレオナルド・ダ・ヴィンチの墓

    礼拝堂の中にあるレオナルド・ダ・ヴィンチの墓

  • 聖ユベール礼拝堂の内部 Ⓒ Stevens Frémont

    聖ユベール礼拝堂の内部 Ⓒ Stevens Frémont

  • ロワール川を見下ろすアンボワーズ城 Ⓒ L. de Serres

    ロワール川を見下ろすアンボワーズ城 Ⓒ L. de Serres

基本情報

アクセス
トゥールからTERで約20分。アンボワーズAmboise駅で下車後、徒歩20分。
開館時間
7・8月 9:00〜19:00 (その他の季節は短縮)
休館日
1/1、12/25
料金
€13.10、学生€11.30(日本語ビジュアルガイド付き)
ウェブサイトのアドレス
www.chateau-amboise.com(日本語あり)
最終更新 :

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