サウサリート行き バスとフェリーでプチ旅気分になりました

公開日 : 2017年02月22日
最終更新 :
マーケットと7番通りのバス停
マーケットと7番通りのバス停

アメリカにしては公共交通機関が発達していると思うベイエリアなので、近郊の町へ行く時はいくつか交通手段があります。ゴールデンゲートブリッジを渡って直ぐにある可愛い海辺の町サウサリート(Sausalito)へ往復違う交通手段で行ってみました。

利用したのが、「ゴールデンゲートトランジット(Golden Gate Transit)」マリンカウンティー方面に行く場合はとても便利です。「30番サウサリート経由サンラファエル行き」バスの始発はトランスベイターミナル(Transbay Tarminal)で、7TH&Marketのバス停から乗車。

ハプニング発生

ハプニング発生
路面電車の工事中

シビックセンター(Civic Center)を過ぎバスはバンネス通り(Van Ness Ave)を北上一路ゴールデンゲートブリッジに向かいます。

ここでちょっとしたハプニングがありました。アジア系旅行者二人がミュニメトロのトランスファーを持って乗り込んできてゴールデンゲートブリッジまで行きたいというのです。

バスの運転手さん:
「これはミュニ(MUNI)じゃないからトランスファーは使えないよ。」

旅行者A:
「ゴールデンゲートブリッジまでは何番のバスで行けばいいのですか?」と間違えたショックもあり他社のルートにも関わらず質問をしましたが当然

バスの運転手さん:
「他社のルートは知らないけど、もし5ドル払えばゴールデンゲートブリッジまでは行けるけどどうする?乗り換えなし10分くらいで着くよ。」

私も含めバスの乗客全員二人で10ドルかかるけど、乗り換えを考えるとこのバスに乗った方がいいという気持ちで母国語で相談し合う二人を見つめました。


果たして二人は乗車
果たして二人は乗車

果たして彼らは10ドル払い乗車。この二人実はゴールデンゲートブリッジを歩いてみたかったと言う。それじゃ尚更このバスの方が便利だ!橋を超えた向こう側(北側)まで行ってサウサリート側からサンフランシスコへ戻ればいいし、降りるバス停も止まるから心配ないよとアドバイスまでしてくれた親切な運転手さん。

なるほど、これはアイディアルートだ、覚えておこう。

exit442
exit442

車内の乗客は見所やアドバイスをし始めほんわかムード。ビスタポイントを過ぎたバス停で二人は下車しました。ドライバーさんは降りる間際にもう一度道順を確認しバスは出発、誰からともなくお互い手を振って別れました。

写真は、心もとない小さなバス停。初めてだったら見逃すほどポツンとある。ここからゴールデンゲートブリッジをサンフランシスコ方面に向かってスタートするのです。アレキサンダーアベニュー出口付近。

アレキサンダーアベニュー

アレキサンダーアベニュー
細道の運転

出口442(アレキサンダーアベニュー)からサウサリートダウンタウンに向かう道は細くカーブもあり降り坂で自転車も多いので慣れた道とはいえ注意が必要。

止まる時のお知らせ
止まる時のお知らせ

降りる時のお知らは…サンフランシスコのミュニの場合は窓にワイヤーがあってそれを思い切り引っ張るのですが、ゴールデンゲートトランジットはその紐がありません。が窓脇をよく見ると黄色いテーブ状の部分を押すようです。突き指しない程度に強く押しましょう。


サウサリートダウンタウン

サウサリートダウンタウン
サウサリートダウンタウン

往路目的地サウサリートのダウンタウン到着しました。

切符売り場
切符売り場

さて、サウサリートでの楽しい散策の後帰りはフェリーを利用しました。バス停からも歩いて1~2分の場所がフェリー発着所で券売機が目印です。

フェリーに乗船

フェリーに乗船
出航

フェリービルディングに向かう「ゴールデンゲートフェリー(Golden Gate Ferry)」とピア41に向かう「ブルーアンドゴールドフリート(Blue & Gold Fleet)」の2社が運行しているので確認しよう。やって来たのがブルーアンドゴールド社のフェリーだったので乗船。

逆光のゴールデンゲートブリッジ
逆光のゴールデンゲートブリッジ

風も比較的穏やかだったのでほとんどの人はデッキの方に上がってました。キャビン何には売店もあります。乗船客を入れずにゴールデンゲートブリッジを撮影したい場合は進行方向の左側に座った方がいいですね。

間もなく接岸
間もなく接岸

間も無くピア41に接岸、ここでもちょっとハプニングがあったので紹介しますね。

接岸間近に業務連絡で「ポート」のコールをしました。これは船の専門用語で左側(左舷)を意味します。「ポートサイド(Port side)」乗っている船は左側に接岸するという意味です。

ちなみに右側(右舷)を「スターボードサイド(Starbord side)」と呼んでます。

これは、昔の船の舵は右側についていていました。舵をステアリング(Steering)ボード(bord板)と言っていたのが訛ってスターボードになり、左側は舵とは反対側なので人や荷物乗り降りするために岸につけていたのでポート(港)側(サイド)と呼ぶようになりました。今でも基本的に接岸は左側ポートサイドです。諸事情によりごく稀に右側スターボードサイドに接岸もあります。この日はポートサイドに接岸困難だったのです。

10分くらいトライしましたがキャプテンは「ギブアップ!」と苦笑いして直ぐさま船をバックさせあっという間に右舷(スターボードサイド)に接岸。桟橋で待機していた係員さんたちもサイドを変え下船準備してました。

接岸サイドを急遽変更なんて滅多にお目にかかれない様子を見てしまいました。

ピア41の船着き場

ピア41の船着き場
ピア41の船着き場

せっかく行ったのだから往復違う交通手段で行くのも楽しい旅となります。バスもフェリー2社もプリペイドカードの「クリッパーカード(Clipper®)」があれば全てカバーできるので便利です。


【データ】
◆ゴールデンゲートトランジット(Golden Gate Transit)
URL:http://goldengatetransit.org

◆ゴールデンゲートフェリー(Golden Gate Ferry)サウサリート
URL:http://goldengateferry.org/schedules/Sausalito.php

◆ブルーアンドゴールドフリート(Blue & Goled Fleet)
URL:http://www.blueandgoldfleet.com

◆クリッパーカード(Clipper®)
URL:https://www.clippercard.com/ClipperWeb/index.do

ポート、スターボードの話:春になると日本から帆船や練習船がサンフランシスコに入港します。その際乗組員さんに教えてもらった話でその時はヘェ~なんて聞いていました(苦笑)あと何故昔の船の舵が右側だったかは右利きの人が多かったから!(これは諸説あるそうです)

筆者

アメリカ・カリフォルニア州特派員

美丸(Mimaru)

サンフランシスコ在住ビアジャーナリスト。全米のクラフトビール探求の日々、訪問したブルワリー、タップルーム情報は随時投稿。

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