「世界三大○○」シリーズ いつかは訪れてみたい「世界三大劇場」

海外旅行の行き先を決める時、ガイドブックやパンフレットでよく見かけるのが「世界三大○○」というフレーズです。世界三大瀑布といえば、「イグアスの滝」「ヴィクトリアの滝」「ナイアガラの滝」、また、世界三大美術館といえば、「ルーヴル美術館」「メトロポリタン美術館」「エルミタージュ美術館」といわれています。では、世界三大劇場といえばドコかご存知でしょうか。海外旅行好きならば、ぜひとも押さえておきたいものです。今回は、知っているようで、意外と知らない世界三大劇場を紹介します。
天才作家プッチーニを生んだスカラ座(イタリア・ミラノ)

世界三大劇場のひとつは、イタリア・ミラノにあるスカラ座(Teatro alla Scala)です。正式名称は、公国立スカラ新劇場といい、1778年に創建されました。重厚な石造りの建物に施された壮麗な装飾がひときわ目を惹きます。
スカラ座は、歌劇の伝統を受け継ぎ、かつ、革新的な作品を生み出してきた、イタリアオペラ界最高峰の劇場です。イタリアを代表する作曲家プッチーニの『蝶々夫人』や『トゥーランドット』も、ここスカラ座で初演を迎えています。


シャルル・ガルニエが設計したオペラ座(フランス・パリ)

世界三大劇場のひとつは、フランス・パリにあるオペラ座(l'Opéra)です。正式名称は、ガルニエ宮(Garnier)といい、1875年、シャルル・ガルニエの設計より建設されました。ネオ・バロック様式の造りで、建物の至る所にギリシャ神話の神々が彫刻されています。
1989年、同じくフランス・パリにオペラ・バスティーユが完成したため、オペラ公演のほとんどはオペラ・バスティーユで開催されることになりました。現在、オペラ座では、バレエやオーケストラなどを中心に公演されています。


夏から秋の公演がおすすめコロン劇場(アルゼンチン・フエノスアイレス)

世界三大劇場のひとつは、アルゼンチン・フエノスアイレスにあるコロン劇場(Teatro Colón)です。正式名称をテアトロ・コロンといい、1889年に創建されました。オペラ劇場としてはイタリア・ミラノのスカラ座に次ぐ世界第2位の規模を誇ります。
コロン劇場には、ヨーロッパ・オペラ界がオフシーズンとなる夏から秋(5~11月)にかけて訪れるのがおすすめです。この時期になると、世界的にも有名な音楽家や楽団がコロン劇場にこぞって押し寄せ、数多くの公演を行うからです。


〈番外編〉名うての作曲家が指揮を執るウィーン国立歌劇場(オーストリア・ウィーン)

ウィーン国立歌劇場(Wiener Staatsoper)は、オーストリア・ウィーンにある劇場で、1869年に完成しました。世界最高レベルのオペラやバレエ、オーケストラなどの公演が連日開催されており、舞踏会の会場としても使用されます。
ウィーン国立歌劇場は、ダスタフ・マーラーやリヒャルト・シュトラウスといった世界的にも著名な作曲家が総監督に就任したことでも知られています。かつては、日本人指揮者・小澤征爾さんも総監督を務めたことがあります。


いかがでしたか。知っているようで、意外と知らない世界三大劇場を紹介しました。次の海外旅行は、世界三大劇場を巡ってみてはいかがでしょうか。

筆者
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