駐車と停車のマナーとルール
公共の交通機関が発達して便利な街サンフランシスコ。 環境問題も考えてなるべく車を使わないようにしていますが、やっぱり便利な自家用車。 でも駐車事情は大変。
まずは、坂道や一方通行が多い。 路上駐車は、止めていい所、時間、車両が各ブロックに記されています。 みんな勝手に駐車してそうですがルールに則っています。 縁石の色分けは、赤が駐停車禁止、青がハンディキャップ、白が人の乗降、黄色が荷物、営業車両、緑は、記載されている短時間駐車できる‥‥他州ではどうでしょうか?
縦列駐車は、毎回練習、技術の差で事情が変わってきます。 急な坂道は、坂に対して直角に駐車しなければならない所もあります。(写真は、テーラー通りとカリフォルニア通りの交差点)
「バンパーにぶつけてもいいんですよね。」という方がいますが、これは、接触事故となります。 ぶつけてはなりません。 接触した車の持ち主がいない場合は、警察に連絡をし、車にメモを残す事になっています。(筆記試験に出ています) アラームがなる事もあるので目撃者からの通報という事にもなりかねます。
さて、縦列駐車。 止めたい方にウインカーを出し後方車両に知らせます。 交差点でもない所でのウインカーを出す事になるので、これで後続車は前方車が駐車すると判断し追い越してゆきます。 これは、ルールよりマナーのようです。 ご近所さん皆さんこうしています。 駐車をする為にハザードランプを点滅させている車がありますが、私も含め周囲は、そこに停車すると判断します。 状況的には二重駐車になりますので、後方車両は、「何でこんな所に止まるのよ!迷惑な。」 とかなりヒンシュクを買う事になります。
本当に切っては返しの繰り返しの縦列駐車ですが 「サッさと止めなさい!!!」 と言われる事は決してありませんので、安心して自身のペースで縦列に挑戦してください。 この街ではお互い様なのです。
マナーのよい日本の方。 大変よすぎて時にはあらぬ方向に事が進む事もあります。 市街地での事、パトカーに 「プルオーバー」 と言われ、車を路肩に寄せ停車。 お巡りさんがくるのを ”膝の上に両手を乗せて” お行儀よく待っていた日本人男性。
命令した警察官が車内で無線連絡、降りる気配全くなし。 1〜2分で2台のパトカー到着。 最初のパトカーの後方に待機。 更にもう2台その脇に待機。 合計5台。
プルオーバーを命じた警察官がゆっくりとドアを開け慎重に降りた。 中腰で静かに近づく。彼の右手は、腰の位置、ベルトの部分。 そこに何が装着されているかは、想像できるかと思います。 非常に緊迫した空気でした。
こちらは、警官にプルオーバーを命じられた場合、速やかに車を路肩によせ停車。 両手をはっきり見せるようにステアリング(運転ハンドル)の上部に置くルールになっています。 何も所持していない事を警官に伝える為です。
「お膝の上にお手々を置いてお行儀よくしましょうね。」
時と場合によってはとんでもない事になる『よい子のマナー』です。
筆者
アメリカ・カリフォルニア州特派員
美丸(Mimaru)
サンフランシスコ在住ビアジャーナリスト。全米のクラフトビール探求の日々、訪問したブルワリー、タップルーム情報は随時投稿。
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