精霊と夏を送る、五山の送り火は明日。
お盆ですね。
お盆の間、京都市内の各寺院でも様々な行事が行われています。
壬生の寺院『壬生寺』では、万灯供養会が行われています。
壬生寺の万灯供養会は大変古く、仁平3年(1153)の記録に、
残されているそうです。
壬生寺と言いますと新撰組。
新選組は文久三年(1863年)に、壬生で結成されています。
先日行った輪違屋さんのある島原へは、壬生寺から徒歩で
20分位の距離です。
境内の左手奥にあるのは、ミャンマーのパゴダに似た千体仏塔。
沢山の明かりが灯っていました。
境内東方の壬生塚には、新選組隊士のお墓もあります。
壬生寺の万灯供養会から、京都駅に向いました。
京都駅の大階段は五山の送り火バージョンです。
明日の夜八時になると、送り火が順番に燃え上がって行きます。
五山の送り火は、お盆に戻ってきた先祖の精霊が、再び冥府に
帰るのを送るという意味があります。
「大文字」一番初めに燃え上がるのは・・・・・東山如意ヶ嶽の「大」。
点火時間は、20:00。
大きな大の文字が夜空に燃え上がります。
続いて、松ヶ崎西山から「妙」。20:05点火
そして松ヶ崎東山から「法」。20:05点火
「妙」は日蓮上人の孫弟子日像上人、「法」は日良上人が書いた
文字と伝えられています。
20.10分には、西賀茂山から「船形」が燃え上がります。
続いて金閣寺近くの大北山から左大文字が燃え上がります。
点火は20:15。
左大文字の起源は、大文字、妙法、船形より後とされていて、
大の字に一画加えた「天」とした時代もあったそうです。
ラストは、「鳥居形」。嵯峨・曼荼羅山から20:20に燃え上がります。
ここの炎は松ヤニが入った松を使うため、他の山よりオレンジがかった色に
なります。
明日16日は、五山の送り火。
行く夏を送る炎が夜空に燃え上がります。
※8月のお題、『8月の風物詩』でした。
筆者
京都特派員
Akio
京都は平安京の頃から、今に至るまで様々な歴史が残っている町。歴史と季節を訪ねながら京都特派員ブログを、綴って行ければと思います。
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