4分の1スケールで見る源氏物語の世界。
京都市下京区にある風俗博物館に行って来ました。
ここでは、『源氏物語』や平安時代の貴族の生活が、4分の1スケールの
寝殿造の模型と人形で見事に再現されています。
博物館では、年に二回展示が変わり、7月1日より新規展示が始まりました。
まずは御殿の正面。
御所車が二台並び、雅な世界が広がっています。
続いて、六條院御殿前の華やかな世界。
平安時代、身分の高い男子の正装は束帯、女子の正装は十二単でした。
繊細に作られた人形の、着物模様も4分の1スケールです。
この時代の衣装には友禅模様はなく、織物模様の時代です。
御簾(みす)の向こうに十二単。
源氏物語の世界が広がります。
御簾は、細く割った竹を編んだもので部屋との境目などに垂らし、
日の光や外部から見通されないため等に使われます。
御殿造りには、全体的に「壁」と言う物が少なくて、御簾も発達したのでしょうね。
そして、もう一つ発達したのが几帳(きちょう)。
移動可能な室内障屏具のひとつ。
几帳は反物の幅(約一尺)で縫い合わされたもので、縫い合わせる時に
真中は縫わず、風穴をあけておき、そこから外が見られるようになっていました。
源氏物語、七月からの展示のテーマは・・・・・「主従の絆」。
源氏物語は、紫式部が平安時代中期(1008年)に書いた長編小説です。
源氏物語54帖の中には、光源氏に関わる多くの登場人物の人生史が
仏教的な世界観の「宿世」として描かれています。
4分の1スケールの人形で表現された源氏物語の世界観。
クオリティーの高さは見事です。
繊細な表情の人形さん。
十二単や様々な衣装・調度品。などなど・・・
伝統工芸の町ならではの、職人技が随所に見られます。
《風俗博物館》
○ 所 京都市下京区新花屋町通堀川東入る(井筒法衣店5階)
○ 時間 9時00分~17時00分 休館日 日曜日/祝日
○ 入館料 一般 500円 中学生/高校生/大学生 300円 小学生 200円
筆者
京都特派員
Akio
京都は平安京の頃から、今に至るまで様々な歴史が残っている町。歴史と季節を訪ねながら京都特派員ブログを、綴って行ければと思います。
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