4分の1スケールで見る源氏物語の世界。

公開日 : 2014年07月02日
最終更新 :
筆者 : Akio

京都市下京区にある風俗博物館に行って来ました。

ここでは、『源氏物語』や平安時代の貴族の生活が、4分の1スケールの

寝殿造の模型と人形で見事に再現されています。

博物館では、年に二回展示が変わり、7月1日より新規展示が始まりました。

まずは御殿の正面。

御所車が二台並び、雅な世界が広がっています。

源氏物語。2 097.jpg

続いて、六條院御殿前の華やかな世界。

平安時代、身分の高い男子の正装は束帯、女子の正装は十二単でした。

繊細に作られた人形の、着物模様も4分の1スケールです。

この時代の衣装には友禅模様はなく、織物模様の時代です。

源氏物語。2 103.jpg

御簾(みす)の向こうに十二単。

源氏物語の世界が広がります。

御簾は、細く割った竹を編んだもので部屋との境目などに垂らし、

日の光や外部から見通されないため等に使われます。

御殿造りには、全体的に「壁」と言う物が少なくて、御簾も発達したのでしょうね。

源氏物語。2 079.jpg

そして、もう一つ発達したのが几帳(きちょう)。

移動可能な室内障屏具のひとつ。

几帳は反物の幅(約一尺)で縫い合わされたもので、縫い合わせる時に

真中は縫わず、風穴をあけておき、そこから外が見られるようになっていました。

源氏物語。2 036.jpg

源氏物語、七月からの展示のテーマは・・・・・「主従の絆」。

源氏物語は、紫式部が平安時代中期(1008年)に書いた長編小説です。

源氏物語。2 049.jpg

源氏物語54帖の中には、光源氏に関わる多くの登場人物の人生史が

仏教的な世界観の「宿世」として描かれています。

源氏物語。2 045.jpg

4分の1スケールの人形で表現された源氏物語の世界観。

クオリティーの高さは見事です。

源氏物語。2 057.jpg

繊細な表情の人形さん。

十二単や様々な衣装・調度品。などなど・・・

源氏物語。2 050.jpg

伝統工芸の町ならではの、職人技が随所に見られます。

源氏物語。2 029.jpg

《風俗博物館》

○ 所     京都市下京区新花屋町通堀川東入る(井筒法衣店5階)

○ 時間   9時00分~17時00分   休館日 日曜日/祝日

○ 入館料  一般 500円 中学生/高校生/大学生 300円 小学生 200円

源氏物語。2 062.jpg

筆者

京都特派員

Akio

京都は平安京の頃から、今に至るまで様々な歴史が残っている町。歴史と季節を訪ねながら京都特派員ブログを、綴って行ければと思います。

【記載内容について】

「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。

掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。

本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。

※情報修正・更新依頼はこちら

【リンク先の情報について】

「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。

リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。

ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。

弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。