御所の糸桜
京都御所です。
御所は 広大な敷地です。
広い 御所の中を歩いて行くと 白い花が咲いて いました。
その美しい花は、白い木蓮の花でした。
今の御所には 木蓮・・・に 梅の花・・・・・・そして桜が
咲いています。
咲く桜は 『糸桜』と呼ばれる 美しい桜です。
糸桜の 咲いている所は、かつて 近衛邸のあった所です。
広大な敷地の 御所には 天皇の おられた所や 朝廷の方々の 邸宅も
ありました。
近衛家は 鎌倉時代から 天皇に仕える、朝廷の最高位の位にあたり
鷹司家・九條家・一條家・二條家と共に 公家の頂点と いわれています。
その五つの公家は 五摂家と 呼ばれて来ました。
近衛家は 五摂家の中でも筆頭の家柄で 昭和初期の
内閣総理大臣・近衛文麿さんは その直系です。
近衛家の邸宅は 幕末まで この辺りに 建っていたのですが、
明治維新で明治天皇が 東京に移られると同時に 近衛家も東京に転居し、
ここにあった邸宅は なくなりました。
今は 邸内の庭園の一部だった 池が残るだけです。
池には、『糸桜』が 美しく枝垂れていました。
時代を語る 糸桜ですね。
糸桜は 枝垂れ桜の旧名で、和歌にも その名は 出てきます。
『 昔より名にはきけども 今日見れば むべめかれせぬ 糸さくらかな 』
安政2年(1855年)孝明天皇
その美しく 枝垂れる姿は 時を越えて 愛されて来たのでしょうね。
今 御所には 木蓮・・・・梅・・・・
そして 時代を語る 桜・・・・・『糸桜』が美しく咲いていました。
筆者
京都特派員
Akio
京都は平安京の頃から、今に至るまで様々な歴史が残っている町。歴史と季節を訪ねながら京都特派員ブログを、綴って行ければと思います。
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