スカイ島はヘザーの花の花ざかり
わが家の夏の恒例となっているスコットランド歩き。今年は、ちょっと遅めの9月1日から1週間、スカイ島(Isle of Skye) とサウスウェストロス(South West Ross)を歩いてきました。これから何回かにわたってそのもようをお届けします。北イングランドのニューキャッスルにあるわが家からハイランド地方へ向かう今回のルートは、グラスゴーからローモンド湖(Loch Lomond)ぞいを北上の西回り。遊覧船をうかべるローモンド湖で休憩をとりました。
旅程はまだ半分なのに、すでにあたりはハイランド地方独特の山の風景に......。
さらに北上するにつれて山々はいよいよ高く、谷はいよいよ深くなり、ハイランド地方随一の景勝として知られる嘆きの谷グレンコー(Glen Coe)へとやってきました。
このあたりから細かな雨に......。(お天気のグレンコーの景色とグレンコーが嘆きの谷と呼ばれるいわれについては、こちらとこちらをごらんください)イギリス最高峰ベンネビス(Ben Nevis)のお膝元フォートウィリアム(Fort William)の町をかすめて、さらに車は北上、そして、西へひた走り、7時間のドライブのすえに、カイルオブロハルシュ(Kyle of Lochalsh)の近郊、今回のウォーキングの拠点となる村へ。カイルオブロハルシュには、スコットランド本土からスカイ島へわたれるスカイブリッジがかかっています。
というわけで、早速、翌日には、スカイブリッジをわたって、スカイ島を歩くことにしました。
空には青空が見えているものの、雨になるとの予報。
どうやら高い山にはのぼれそうもないので、スカイブリッジをわたった南に位置する714mの山Sgurr na Coinnichにのぼることにしました。
海峡をへだてた対岸の山のヘザーが花ざかり。夏のさかりからオレンジ色に色づきはじめるナナカマドの実も、あでやかな朱色や深紅色に。
さて、わたしたちののぼりはじめた山の斜面でも、ヘザーの花が吹きわたる風に揺れ、
赤紫のさざなみをたてています。
9月のはじめにハイランド地方を訪れたのははじめて。いつもの年は息子ユインの学校の夏休みのあいだに訪れていたのです。その時期にも、ヘザーの花が咲いているのを見かけることはあったのですが、そっか。この時期が一番ヘザーのきれいな時期なんだ、と発見。これからは、9月のはじめに来ることにしよう~。
と、でも、この時期のお天気はどうかなあ。
どこからか吹きよせられてきた雲にさえぎられる日ざしが、薄いカーテンのようにゆらめきはじめます。
そして、ほどなく......。
これ以上のぼるのは断念して、ヘザーの花で赤紫にそまる小山を見おろしながらおにぎりをほおばり、
再び、えっちらおっちら、ヘザーのやぶを踏みしめながら下山。
途中、雨においつかれて、ふり返った山も、すでにすっぽりと雨のドームにおおわれていました。
まあ、でも、ともかく、これまでに見たことのないみごとなヘザーの花々に迎えられ、そう悪くはない今年のスコットランドウォークの初日となったのでありました。
【記載内容について】
「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。
掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。
本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。
※情報修正・更新依頼はこちら
【リンク先の情報について】
「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。
リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。
ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。
弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。