ベルセイ城のクリスタルの馬
先月、訪れたばかりのベルセイ城なのですが(そのときのもようとベルセイ城とについては、こちらをご覧ください)、城内で、ポール・マッカートニーの次女でファッションデザイナーでもあるステラ・マッカートニー作のクリスタルの馬「ラッキー・スポット(Lucky Spot)」の展示がはじまったので再訪してきました。
春がほころぶクゥオリー・ガーデン(Quarry Garden)内の小道を行くと、このような立て札が……。
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立て札には、「シーッ!神秘に満ちたクリスタルの馬の居場所への目印や物音に気をつけて」と書かれていると思ったら、
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なるほど、これは蹄鉄……?
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しばらく行くと、木陰から馬のいななきが……。
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おやおや、今度は軽やかな馬のひづめの音が近づいてくる。
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ほんの1か月のあいだに、石切り場を利用して造営されたクォーリー・ガーデンの緑は深まりを見せ、あでやかな色合いの花々も開花していました。
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クォーリー・ガーデンを抜けると視界が開け、ベルセイ城が姿を現しました。
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お城の入り口をくぐり、薄暗い城内へ。クリスタルの馬が展示されているのは、2階の大広間。
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石の螺旋階段を上って大広間にたどりつくと……。
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窓から差し込む光を受けてきらめく馬の姿が薄暗い大広間の中央にうかび上がっていました。ステラ・マッカートニーは、この中世の古城の雰囲気や神秘的なクゥオリー・ガーデンにインスピレーションを受け、ロマンチックで魔力に満ちた、視覚的にも魅力的な何かをと制作意欲をかき立てられたのだそうです。
![IMG_0599x.jpg](/glasgow/images/IMG_0599x-thumb.jpg)
そこで、お城の天井から何千というクリスタルの粒のカーテンをたらして、跳躍する馬の姿を表現するアートワークをデザインしたのだとか。クリスタルは、光の加減によって虹色に輝くスワロフスキー・クリスタル(Swarovski crystals)が使用されており、窓から差し込む自然光が淡く照らす石の城壁を背景に、見る角度や光の加減によって跳躍する馬の姿が微妙な色合いにうかび上がります。
![IMG_0605x.jpg](/glasgow/images/IMG_0605x-thumb.jpg)
石の螺旋階段をさらにのぼっていくと、屋上へ出る階段の途中の窓からラッキー・スポットを見おろすこともできます。
![IMG_0608x.jpg](/glasgow/images/IMG_0608x-thumb.jpg)
螺旋階段をのぼりつめると、お城の屋上。
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お城の屋上を王冠のように取り囲んでいるバトルメントのあいだから望める風景も、1か月のあいだにいよいよ緑を萌えたたせていました。その風景の中に、クリスタルの馬の飛翔する姿を想像してみるのも悪くはありません。
![P1070511x.jpg](/glasgow/images/P1070511x-thumb.jpg)
クリスタルの馬の展示は、来春までです。ベルセイ城へのアクセス、その他の詳細については、最後にご紹介するサイトをご覧ください。週末や祝日、学校のお休みの期間は込み合うかと思います。ゆっくり見て回りたい場合は、10時の開場をめがけて出かけられることをお勧めします。
クリスタルの馬が展示されている
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