バリ人の結婚式

公開日 : 2008年10月25日
最終更新 :

田舎のテジャクラというところで親戚の結婚式がありました。

バリの人は家庭を持って、子供を持てば一人前と言われて

いまして、家族単位での絆の強さは格別なものがあります。

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結婚の日取りは最も縁起が良い日が選ばれます。

日本のように安いから仏滅でもいっか!なんてことはあり得ません。

儀式に最適な日が選ばれると、まずは新郎側の家族がそろって

新婦側の家に出向いて、お嫁さんを迎えにいきます。

新婦側でも親戚一同が待機していて、形式的な挨拶と相互の

家族での嫁入りの話し合いがもたれます。宗教の長、村の長

慣習の長などが村から同席して、二人の結婚を認めます。

新婦は村から出て、新しいテジャクラ村に入ることになるので

村の台帳のようなものにサインをします。

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それが無事に終わると、新婦の家のサンガッ(家族お寺)で

新郎側と一緒に来たお坊さんに祈りを捧げてもらいます。

代々続く、ご先祖様に今からここを出ますと報告するという

意味なのだそうです。

この一連のことが終わるまで、朝8時に出発して午後の1時まで

かかりました。

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さて、無事にお嫁さんのお迎えが終わって、今度は新郎側の家に戻り

また結婚の儀式が始まります。最後はやはりサンガッ(家族お寺)で

今度は新しく家族が増えたことを報告です。

結婚式の儀式を行うためにはバリ人として必要な儀式をすべて

終えていなければなりません。生まれてからの三ヶ月、六ヶ月、

成人式(歯切り式)です。ワタシは日本人でしたので、まずは

ヒンドゥー経に入信して、それからもろもろの儀式も行わなければ

なりませんでした。しかもたった一日で!!!

なにがなんだかわからない状態での儀式は非常に辛かった記憶が

あります。しかも歯切り式ってシンボリックなものだから大丈夫と

聞いていたのに、かなり激しく歯を削られショック!

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結婚式が終わってやれやれですが、絶え間なくお祝いに訪れる

お客さんの相手もしなければなりません。お客さんは器にお米、

砂糖、お菓子などを入れて持ってきてくれます。

だいたい夜の9時くらいまでずっとお客様が絶えません。

お菓子を振る舞ったり、おしゃべりの相手をしたりで一日が

終わる頃にはへとへとになっています。

これがバリ人の通過儀式なんですよね!!

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