不朽の名作フローラ・ダニカ~ロイヤルコペンハーゲンの食器~
![DSC_0168_f.JPG](https://static.arukikata.co.jp/pic-images/tokuhain/copenhagen/assets_c/2013/05/DSC_0168_f-thumb-500x333-73540.jpg)
たいへんご無沙汰してしまいました。皆さん、いかがお過ごしですか?
さて、今回はロイヤルコペンハーゲンの不朽の名作「フローラ・ダニカ」を紹介させていただきます。
多くの物が大量生産されている世の中ですが、時折、「本物の職人芸」に圧倒されたり、身震いすることってありますよね?
ロイヤルコペンハーゲンの「フローラ・ダニカ」は、まさにそれ。一見の価値ありです。
まず強烈なのは、そのエピソード。「フローラ・ダニカ(Flora Danica) 」は、「デンマークの花」を意味します。18世紀、王室がデンマークの植物図鑑の下絵を描いた絵付師Johann Christoph Bayerに、ロシアの女帝エカテリーナ2世への贈り物として、全植物を食器に表現するように依頼したのが、このシリーズです。彼は食器に植物を描き続け、12年間でその視力を失ってしまったそうです。
エカテリーナ2世の死により製作が中止され、1802点の完成品が残されました。尚、盗難・損壊などを受け、現在残されているのは約1530点だそうです。
作品はこちら。蓋付カップと...鍋...?
![DSC_0169.JPG](https://static.arukikata.co.jp/pic-images/tokuhain/copenhagen/assets_c/2013/05/DSC_0169-thumb-350x232-73543.jpg)
蓋付の深皿。そして、魚用のお皿...?ちゃんと蒸気が出るように、蓋にたくさんの穴があります。取っ手部分がリアルな魚なのが、非常にシュール...。
![DSC_0162-002.JPG](https://static.arukikata.co.jp/pic-images/tokuhain/copenhagen/assets_c/2013/05/DSC_0162-002-thumb-350x219-73549.jpg)
![DSC_0171-f.JPG](https://static.arukikata.co.jp/pic-images/tokuhain/copenhagen/assets_c/2013/05/DSC_0171-f-thumb-232x350-73555.jpg)
さらに、シュールなのは、草、根っこ、きのこ等...。この地味さが、逆に派手です。笑。
なお、今までの写真はすべて、クリスチャンボー宮殿(Christianborg Slot)に展示されている作品です。
![P3140544.jpg](https://static.arukikata.co.jp/pic-images/tokuhain/copenhagen/assets_c/2013/05/P3140544-thumb-500x375-73561.jpg)
また、ローゼンボー離宮(Rosenborg Slot)にも展示されています。こちらの写真がローゼンボー離宮のフローラ・ダニカ・コレクション。
ちなみに、市場での販売価格を見てみたところ...カップ等の小さなもの1セットで約20~30万。中型では400~500万円なんてものもありました。でも、そりゃ、そうですよね。頷けます。
ロイヤルコペンハーゲンの最高峰フローラ・ダニカ、デンマーク訪問の際には、ぜひご覧くださいませ!
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