これは何でしょう?幾何学的な形が面白い、ローマンブロッコリーです。
さて問題ですが、この写真の物体は何でしょうか?
ボコボコとしていて奇妙な生き物のようです。よく見ると幾何学的な美しい形をしています・・・。
↑ 答えは、"野菜"です!
ローマで "ブロッコリー" というと(イタリア語で "ローマのブロッコリー" Broccolo romano)、ローマ近郊で生まれたこの写真のブロッコリーになります。
一方、緑色が濃い小さめの、日本でお馴染みのブロッコリーは、"シチリアのブロッコリー" といわれて売られています。というのは、ブロッコリーは元々、地中海沿岸原産の野菜で、南イタリアは一大産地になっています。ブロッコリーは、遥か昔のローマ時代からスープなどに取り入れられてきたそうです。
この日本で一番良く知られているブロッコリーも、イタリアで品種改良されたものだそうです。
ローマンブロッコリーはブロッコリーというよりも、カリフラワーの一種で、味もカリフラワーに近いです。甘みがあっておいしい野菜です。
一般的に、日本のブロッコリーのようにたっぷりの水で茹でず、鍋に蓋をして、水を少なめに張って茹でます。
ローマンブロッコリーを使った和風パスタを一品、ご紹介します。
↑ "ローマンブロッコリーのペンネ" です。
作り方は、フライパンにオリーブオイル、刻んだニンニク、少々の唐辛子、アンチョビ2~3枚(アンチョビペーストでも良い。なければツナ缶を適量)を入れ、火が通ったら茹で上がったペンネ(パスタであれば何でも)を入れ、混ぜながら醤油で味付けをします。出来上がったら、上にかつお節を乗せると和風パスタのできあがりです!
フライパンに茹で上がったブロッコリーを入れるところまでは一緒で、醤油の替わりに塩、コショウで味付けすれば、イタリア風のおかずになります。ローマでは、これにレモンをかけていただくこともあります。ブロッコリーは、スープやパイに入れたり、サラダやピクルスなど様々な調理法が楽しめます。
ローマンブロッコリーは日本でも、"カリッコリー(ブロッコリーとカリフラワーのあいの子?)"、"ミナレット"、"ロマネスク"、"イタリアンブロッコリー"、"さんご礁"、"カリブロ" などという名で種が売られており、栽培できるそうです。ご興味のある方は、育ててみて下さい。収穫時には、お家でイタリアンが楽しめますし、見かけもとてもかわいいです!
ご参考: 野口のタネ 珍しい形の美味カリフラワー"ミナレット" サイト
筆者
イタリア特派員
阿部 美寿穂
ローマからイタリアの日常やイタリア旅行に役立つ情報などをお送りしています。
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