贈る前に花言葉を確かめないとアウト? "裏切り"の木、セイヨウハナズオウ(ユダの木)。
美しいお花にハート型の葉っぱなどかわいい要素がいっぱいなのに、"裏切り" というオドロオドロしい花言葉を持つセイヨウハナズオウ。別名ユダの木ともいわれます。
皆さん、こんにちは!特派員には毎月 "お題" というものがあります。
6月のテーマは "お花" ということですので、町で見かけたかわいいお花を紹介したいと思います。
今日のお花はセイヨウハナズオウ。別名ユダの木。
学名: Cercis siliquastrum L.
英名: Judas tree
科名: マメ科
原産地:南欧、西南アジア
↑ この濃いピンク色の花をつける落葉灌木です。写真はローマ近郊の世界遺産、ヴィッラ・アドリアーナ(ハドリアヌス帝の別荘)です。
↑ お花の時期は1ヶ月半程前だったのですが、今の時期かわいい "豆" が見れますのでご紹介致します!
↑ イタリア語ではアルベロ・ディ・ジューダ(Albero di Giuda / albero は木の意味)、すなわちユダの木です。西洋ではこの木をユダの木と呼びます。イエス・キリストを銀貨30枚(当時の奴隷の値段)で売った裏切り者のイスカリオテのユダが、後に後悔した際に首吊りに使った木であるということから由来しています。
しかしながら、聖書に樹木名の記述及び根拠はありません。
"「私は罪のない人の血を売り渡し、罪を犯しました」と言った。しかし彼らは、「我々の知ったことではない。お前の問題だ」と言った。そこで、ユダは銀貨を神殿に投げ込んで立ち去り、首を吊って死んだ。" (マタイによる福音書27章4-5節)
↑ 葉っぱが出る前に花だけをびっしりとつけます。
幹からも直接花が生えて生命力たっぷりなのです!こういった開花(結実)形態をとる植物のことを幹生花(かんせいか)といいます。いきなり幹から実がなるカカオなどもそうです。
↑ 濃いピンク色のお花がどこにいてもアクセントになってきれいです。
↑ 高さは10メートル以上になります。この木はローマでよく街路樹に使われています。
↑ 夜のユダの木も素敵です。
↑ 今の時期、見られるものはこれ。かわいいハート型の葉っぱとお豆さん(豆果)です。小さい頃は、この様なかわいい葉っぱを本の間に挟んで押し花にするのが大好きでした。(今はもうやりません)
↑ 日本にも中国原産のハナズオウはあるかと思いますが、このイタリアなどで見られるセイヨウハナズオウより大きさは小ぶりです。ハナズオウは一般的に実生(種まき)や挿し木で殖えます。
↑ お花は本当にかわいいですね~!その色、香りとともに私達を大いに和ませてくれるのです。
(6月お題 "お花")
筆者
イタリア特派員
阿部 美寿穂
ローマからイタリアの日常やイタリア旅行に役立つ情報などをお送りしています。
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