カルガリーを旅行するにあたって
今日はこれからカルガリーを旅行する前に知っておきたいことをお知らせします。
皆様もすでにご存知とは思いますが、2013年6月20~21日にかけての大雨の影響により、大洪水が発生しました。約75000人が避難を余儀なくされ、学校は全校休校。翌週26日の水曜日までダウンタウンは閉鎖されビジネスも停滞しました。
この洪水はカルガリーのみではなく、キャンモア、ハイリバー、メディシンハットなどアルバータ州南部の街の多くが被害を受けました。被害総額は円換算で700億円とも言われ、カナダ史上最悪の災害とも言われています。
カルガリー市民の不屈の精神と、多くのボランティア方々のおかげで街は徐々に復旧し、1ヶ月経った現在、街はほぼ正常に戻った感があります。おそらく、多くの旅行者はそう感じるのではないでしょうか。
しかし、注意深く街を歩いていると、まだまだ洪水の爪痕が多く残っています。洪水の原因となったボウ川やエルボー川付近の住宅街では、洪水で浸水して住めなくなった無人の家やカビが大発生して住めなくなった家などが多く点在しています。また、道路や路肩、歩道を補修している場所もたくさんあり、車や歩行者が通行できなくなっている場所も少なくありません。車で目的地に行こうと思っても通行止があって迂回をさせられる場合もありますので、市内の移動を車でと考えている方は余裕をもって日程を立てることをお勧めします。
ボウ川、エルボー川とも水位は下がって見た目では現在は安定していますが、ロッキー山脈から流れ込んだ土砂等が川底に溜まっていますので、結果的には洪水が起こりやすい状況になっているものと思われています。旅行中大雨が降ったら川には近づかないようご注意ください。
6月21日の夕方。冠水したスタンピードパークとカルガリーのダウンタウン。
7月30日。ダウンタウン北側を流れるボウ川。水の色も茶色から緑色に戻ってきました。
6月22日撮影。冠水した住宅街。遠くに沈んだ車が見える。
7月30日。復旧作業のため歩道が使えない。
多くの場所で復旧作業が続いている。
洪水に見舞われたとはいえ、カルガリーが魅力的な街であることに変わりはありません。あまり心配されずにカルガリーの旅を楽しんでくださいね。
(7月お題"旅行する前に知っておいた方が良いこと")
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