ビエンチャンを舞台にしたミステリー小説
![老検死官シリ先生がゆく表紙320.jpg](https://static.arukikata.co.jp/pic-images/tokuhain/vientiane/images/%E8%80%81%E6%A4%9C%E6%AD%BB%E5%AE%98%E3%82%B7%E3%83%AA%E5%85%88%E7%94%9F%E3%81%8C%E3%82%86%E3%81%8F%E8%A1%A8%E7%B4%99320.jpg)
ドタバタミステリーで、ラオス人とラオス社会を温かく描写している本に出合いました。舞台はビエンチャン、時代は1976年、つまり社会主義政権が樹立された次の年です。主人公のシリ先生は刻苦勉励してフランスに留学した老医師で、すでに御年72歳です。引退しようとしたところ新政府に乞われ、検死事務所で変死体と向き合う日々を送っています。ちょととぼけところもありますが、鋭い眼力と超能力で、死体を相手に事件の謎を解き明かしていきます。
![三十三本の歯コリンコッタル表紙320.jpg](https://static.arukikata.co.jp/pic-images/tokuhain/vientiane/images/%E4%B8%89%E5%8D%81%E4%B8%89%E6%9C%AC%E3%81%AE%E6%AD%AF%E3%82%B3%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B3%E3%83%83%E3%82%BF%E3%83%AB%E8%A1%A8%E7%B4%99320.jpg)
1952年ロンドンで生まれのコリン・コッタリルColin Cotterillは東南アジア地域でNGO活動に携わり、1970年代後半には一時ビエンチャンにも滞在しました。2004年に発表した「老検死官シリ先生が行く」(原題「検死官の昼食」The Coroner's Lunch)で一躍脚光を浴び、いまではイギリスを中心とするヨーロッパで、エドガー・アラン・ポーやコナンドイルと並べ称するミステリー作家だと持ち上げるマスコミもあるくらい、よく知られた存在です。
ラオスを舞台にした"検死官シリ先生シリーズ"は2015年現在すでに9作目に達し、日本では雨沢泰さんの名訳による第一作と第二作(「三十三本の歯」)の二作品を手に入れることができます。ラオス人とラオス社会を温かく描写しているので、ハラハラどきどきしながらも、ラオスの人々の生活感覚がよくわかってきます。ぜひこれら二冊をまとめて読んでみてください。
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