スローボートでメコンを下る②
![霧の舞うパークベンの朝.jpg](https://static.arukikata.co.jp/pic-images/tokuhain/vientiane/images/%E9%9C%A7%E3%81%AE%E8%88%9E%E3%81%86%E3%83%91%E3%83%BC%E3%82%AF%E3%83%99%E3%83%B3%E3%81%AE%E6%9C%9D.jpg)
フアイサイを出発したスローボートはパークベンで一晩明かしました。翌朝、朝霧の船着き場はもう9時だというのに暗かったです。
昨日、船上でビールを飲んで騒いでいた若い連中(オーストラリア人やロシア人)は、厳しい目つきの年配イギリス人にボートに乗るのを拒まれました。一瞬のにらみ合いの末、「誰が騒いだって?そりゃよくないな。静かに景色を楽しむべきだ」と若者たちがやり返して船の舳先へ逃げ込んで事なきを得ました。
![テーブルのある座席.jpg](https://static.arukikata.co.jp/pic-images/tokuhain/vientiane/images/%E3%83%86%E3%83%BC%E3%83%96%E3%83%AB%E3%81%AE%E3%81%82%E3%82%8B%E5%BA%A7%E5%B8%AD.jpg)
昨日と船は別でした。およそ90人乗りの舟でやや小ぶりでしたが、向かい合わせの座席の間にテーブルがありました。メンバーはほぼ昨日と同じ。何艘か舟が用意されていましたから、昨日の140人の乗船者の残りの50人は別の舟に乗ったのでしょう。
舟の中は昨日とは打って変わって、静かに本を読んだり、テーブルを挟んでトランプを楽しむ乗客の姿がありました。
![旅のフランス人とインド人.jpg](https://static.arukikata.co.jp/pic-images/tokuhain/vientiane/images/%E6%97%85%E3%81%AE%E3%83%95%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%B9%E4%BA%BA%E3%81%A8%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%89%E4%BA%BA.jpg)
2日目ともなるとあちこちで乗船者同士のおしゃべりが始まります。インド人とフランス人がラオスの仏教について議論していました。とても早口で熱のこもった内容のようでしたが、どちらの英語もかなり癖があって(私の英語はもっとひどいものですが)よく聞き取れませんでした。
![パークウーケーブが見えた.jpg](https://static.arukikata.co.jp/pic-images/tokuhain/vientiane/images/%E3%83%91%E3%83%BC%E3%82%AF%E3%82%A6%E3%83%BC%E3%82%B1%E3%83%BC%E3%83%96%E3%81%8C%E8%A6%8B%E3%81%88%E3%81%9F.jpg)
やがてメコン川はルアンパバーンに近づいてきました。絶壁にくり抜かれた洞窟に仏像が立ち並ぶパーク・ウー洞窟が川下の右手に見えてきました。左手は写っていませんが、メコン川最大の支流ウー川がメコン川に合流しています。ルアンパバーンからの観光ツアーボートは夕方ということもあって1艘だけでしたが、きっと昼間はツアーボートでこの洞窟は賑わっていることでしょう。
![ルアンパバーンの船着き場.jpg](https://static.arukikata.co.jp/pic-images/tokuhain/vientiane/images/%E3%83%AB%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%91%E3%83%90%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%81%AE%E8%88%B9%E7%9D%80%E3%81%8D%E5%A0%B4.jpg)
2日間かけてゆっくり下ってきたメコンのスローボートのたびはいよいよ終わりました。ルアンパバーンの半島の船着き場にはプラカードを掲げたゲストハウスの客引きが10人ほど待っていました。しつこく勧誘する風もなく、値段交渉には受け身がちに返事をしていました。
さて、あすから2日間はルアンパバーンのお寺さん参りをしようと思います
※もっと詳しくスタートラオス「スローボートで行く大河メコンの旅(1)~(4)」に載っています。私もこれを参考にさせていただきました。ご覧ください。
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