スローボートでメコンを下る①
ラオスの北部、ファイサイ(フェーサイ)からルアンパバーンまで、メコン川を2日間かけて下るボートの旅を楽しみました。
バンコックからタイを北上してチェンマイ経由でチェンコンでタイを出て、ファイサイからラオスへ入るヨーロッパ人たちの人気のルートです。
この日もヨーロッパ人80人、アメリカ人とカナダ人20人、オーストラリア人20人、そして私を含めたその他国籍20人、といった顔ぶれの140席のスローボートは乗り継ぎ地パークベンをめざして定刻9時に出港しました。スローボートも進化しています。つい最近まで板敷きでお尻が痛くなるはずだった座席は車の廃品を利用したクッションシートにグレード・アップしました。両側は岩場あり、砂浜あり、森あり谷あり、変化に富んで見飽きません。
船尾には簡単な売店があります。この売店の奥の左右に清潔なトイレもあります。ビールなどはこの船内の売店で買えますが、食べ物はスナックだけで、値段も少し高めです。出港前に船着き場のレストランでサンドイッチ、バナナ、水のボトルを買っておいたのは正解でした。
ファイサイからパークベンまで下りが7時間、上りは10時間かかります。ジェットコースターのようなボートが爆音をとどろかせて私たちのスローボートをアッと言う間に抜いていくのはスピードボートです。
このスピードボートに乗れば三分の一の時間で移動できるので、ルアンパバーンまで1日でたどり着けるます。ただし振り落とされないよう船べりにしがみついているのはなかなかきついのです。そして岩場に接触して大破、大けが、ということも頻繁にあって、乗客はヘルメットを着けさせられます。
そこまでして狭いラオス、そんなに急いでどこへ行く!スローボートで景色を楽しみましょう。
船の先端には向かい合わせの座席があって、ここが社交場となりました。ビール片手に集まってきた主にオーストラリアの若い連中がビールをあおって大騒ぎ。中年のヨーロッパ人たちの顰蹙をかっていました。
緋色の夕陽が水面を彩るころ、ようやく中継地のパークベンに到着しました。140人の乗客は取り急ぎゲストハウスを確保して荷物を解きます。オーストラリア人は本当にビールが好きです。よい闇の港町にビールを求めて散って行きました。
パークベンからルアンパバーンへ、スローボートの旅は続きます。
※もっと詳しくスタートラオス「スローボートで行く大河メコンの旅(1)~(4)」に載っています。私もこれを参考にさせていただきました。ご覧ください。
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