パクセーで見つけた旧日本軍の銃剣
![旧日本兵.の銃剣.jpg](https://static.arukikata.co.jp/pic-images/tokuhain/vientiane/images/%E6%97%A7%E6%97%A5%E6%9C%AC%E5%85%B5.%E3%81%AE%E9%8A%83%E5%89%A3.jpg)
特に何かを期待していたわけではなかったのです。ぶらぶら小さな島を見て回ろうとしていたら、とある老人から「日本人ではないですか、見せたいものがある」と呼び止められ、その方のお宅へつれていかれました。
持ち出してきたのはかなり錆ついて刃先がかけている銃剣でした。
![旧日本兵の銃剣の持ち主.jpg](https://static.arukikata.co.jp/pic-images/tokuhain/vientiane/images/%E6%97%A7%E6%97%A5%E6%9C%AC%E5%85%B5%E3%81%AE%E9%8A%83%E5%89%A3%E3%81%AE%E6%8C%81%E3%81%A1%E4%B8%BB.jpg)
女性ガイドさんの通訳によると、この方の父上は1945年に進駐してきた日本軍に食料を調達してあげたそうで、子どもだった彼もその時代のことを覚えていました。祖父がこの銃剣を旧日本軍のものだときいて持ち帰ったそうです。
今は73歳になったこの方も1975年の革命以前には右派の軍人で、左派パテート・ラオ軍が勝利したので、彼は下野して故郷に戻り、農業で暮らしてきたそうです。いつか日本人がこの島に来たら見せようと、ずっとこの銃剣を大切に保存していたのでしょう。
![銃剣の番号が見つかった.jpg](https://static.arukikata.co.jp/pic-images/tokuhain/vientiane/images/%E9%8A%83%E5%89%A3%E3%81%AE%E7%95%AA%E5%8F%B7%E3%81%8C%E8%A6%8B%E3%81%A4%E3%81%8B%E3%81%A3%E3%81%9F.jpg)
![三十年式銃剣.jpg](https://static.arukikata.co.jp/pic-images/tokuhain/vientiane/images/%E4%B8%89%E5%8D%81%E5%B9%B4%E5%BC%8F%E9%8A%83%E5%89%A3.jpg)
「明治30年に三十年式歩兵銃が採用されるのに伴い、同時に採用されたのが当銃剣である。約840万振が製造され、銃剣生産史上、世界最多生産数といわれる。外観上の特徴は、日本刀を模した片刃の刀身である。列強諸国がスパイク状、両刃状の刀身を用いたのと比べて文化的差異が現れている。刀身には、左右に血抜き用の溝が彫られている」。そうです。まさにこれです。
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