子どもと遊ぶスタディーツアーは楽しい
![農家に滞在するドイツ人たち.png](https://static.arukikata.co.jp/pic-images/tokuhain/vientiane/images/%E8%BE%B2%E5%AE%B6%E3%81%AB%E6%BB%9E%E5%9C%A8%E3%81%99%E3%82%8B%E3%83%89%E3%82%A4%E3%83%84%E4%BA%BA%E3%81%9F%E3%81%A1.png)
ラオスをスタディーツアーで訪れるツーリストが増えているそうです。
ビエンチャン郊外を訪ね、農村の生活を見学し、地元料理を食べて、農家に泊まるプログラムです。
井戸水を汲む少女を手伝い、牛を追って田を耕す少年と一日を過ごします。
それだけでもかなりの冒険ですが、西洋人にも人気らしいです。
ラオスは人々の素朴さと治安の良さが魅力です。
だから生活体験スタディーツアーに向いているのだと思います。(写真はサバナケート県)
![こどもとの交流は楽しい.jpg](https://static.arukikata.co.jp/pic-images/tokuhain/vientiane/images/%E3%81%93%E3%81%A9%E3%82%82%E3%81%A8%E3%81%AE%E4%BA%A4%E6%B5%81%E3%81%AF%E6%A5%BD%E3%81%97%E3%81%84.jpg)
日本人に人気なのは、こどもたちとの交流会がセットされているツアーです。
先日、ビエンチャンにある「子どもの家」(日本のNGOシャンティ国際ボランティアの会が運営)を10人の日本人ツーリストがスタディーツアーで訪れました。参加者は学生や社会人ですが、年配の方も一部いらっしゃいました。皆さん一人で参加したひとばかりでした。
![伝統音楽の練習.jpg](https://static.arukikata.co.jp/pic-images/tokuhain/vientiane/images/%E4%BC%9D%E7%B5%B1%E9%9F%B3%E6%A5%BD%E3%81%AE%E7%B7%B4%E7%BF%92.jpg)
このNGOはラオスで小学校建設や子供たちの読書のための本作りなどで国際支援を続けています。その活動の拠点であるビエンチャンの「子どもの家」には子供たちが毎日読書や伝統芸能の学習にやってきています。踊りや歌を練習したり、日本のことを学んだり、学校では学べない文化活動を続けています。10人のツアー参加者にまじって私も子どもたちのラオスの伝統舞踊や伝統音楽の練習を見学させてもらいました。
![伝統舞踊の披露.jpg](https://static.arukikata.co.jp/pic-images/tokuhain/vientiane/images/%E4%BC%9D%E7%B5%B1%E8%88%9E%E8%B8%8A%E3%81%AE%E6%8A%AB%E9%9C%B2.jpg)
参加者は日本各地から個々ばらばらに参加してくるようで、出発日に成田空港で初対面、というグループです。
「子どもの家」を訪れた彼らは子どもたちから大歓迎を受けます。
そのかわり、この歓迎セレモニーで、ツアー参加者も返礼に何かを披露する義務があるのです。そのことは、あらかじめツアーパンフレットに明記されています。
したがってこの歓迎会の前に、参加者はお互いのアイディアを持ち寄って出し物の検討をしなければなりません。
![桃太郎の演技320.jpg](https://static.arukikata.co.jp/pic-images/tokuhain/vientiane/images/%E6%A1%83%E5%A4%AA%E9%83%8E%E3%81%AE%E6%BC%94%E6%8A%80320.jpg)
このグループは検討の結果、出し物に「桃太郎」を選びました。
参加者たちは全員の息が合うまで、ホテルの1室に集まって夜遅くまで練習を繰り返したことでしょう。
当日、私もこれを「観劇」しましたが、みなさんとても下手くそでした。
でも、子どもたちは大はしゃぎ。参加者も途中からはリラックスして、かなりノッて演じていました。
こうして、ラオスの人たちと交流し、また参加者相互で助け合うことが日本にいてはめったにできない感動的な体験となります。
![子どもたちとのお別れ.jpg](https://static.arukikata.co.jp/pic-images/tokuhain/vientiane/images/%E5%AD%90%E3%81%A9%E3%82%82%E3%81%9F%E3%81%A1%E3%81%A8%E3%81%AE%E3%81%8A%E5%88%A5%E3%82%8C.jpg)
ビエンチャンを発つ日、ラオスの子どもたちとは涙の別れとなりました。
そして日本出発日まで名前も知らなかった仲間を得て、スリリングな体験を共有した参加者たちは、成田でも涙なみだの別れを惜しむのだそうです。
スタディーツアーは後進国で盛んです。
目的は草の根的な貧困支援ですが、それだけでたくさんの外国人が来るとは思えません。
後進農業国には先進工業国が失ってしまった生活の知恵とか家族の強いきずなが残っています。それを目の当たりにした参加者たちは自国では得られない、何かしら新しい生命力を感じ取るのだと思います。
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