セリエAのサッカーチームNAPOLI
イタリア男なら80%の人は自分の愛するサッカーチームを持つものですが、ナポリ人のチームへの忠誠心はちょっと恐いくらい。試合のある時間にナポリ人に電話をかけるのは礼儀に反するほど。アシストやゴールを決めた選手にはテレビ画面でキスをしたり、ミスをした選手にはひどい野次を飛ばしたり。選手陣のプレッシャーも相当なものだと察します。
青の洞窟を彷彿させる薄い青色がナポリカラー。
ナポリのチームはなんといっても1980年代にあのマラドーナが在籍していたことで有名。今でも彼の背番号10番は永久欠番とされています。ナポリでは神のような存在で祀られていて、子供時代をマラドーナのサッカーを観て育った世代の熱はますます熱い。
現在はスペインからベニテスを監督に迎え、順調に結果を出しています。2014年2月現在セリエAではユヴェントス、ローマに続く3位。JuveとRomaに対する敵対心はものすごく、ユヴェントスのチーム名を記したトイレットペーパーなど、挑発するものも街中で売られています。街の壁にもMerda Juve(糞ユヴェントス)などと落書きされているのを見かけると思います。
ベニテス監督はなぜかサンカルロ歌劇場にも挨拶に来てくれたことがあります。ナポリ人には大人気。
試合のある時間帯、道は人通りがとても少なくなります。広場のバールのテレビなどで観戦している人だかりを除き、外出する人が減るので注意が必要です。この時間帯を狙ってスリが多発します。また、試合前後のスタジアムへの道は大渋滞します。
さて、私が個人的に大好きな選手を紹介。まずはドリース・メルテンス。ベルギー出身の26歳。小柄で爽やかな笑顔の好青年ですが、ファウルや競り合いでのやんちゃぶりも注目されています。正確な技術と回転の早さが魅力。安心して見ていられる選手だと思います。かっこいいでしょ?
そしてもう一人。点取り屋だったカヴァーニがパリに移籍してからますますその存在が目立つようになったのゴンザロ・イグアイン、26歳。フランス生まれのアルゼンチン人である彼は、お父さんもお兄さんもサッカー選手。彼の一蹴りはとにかく強い!
人の良さそうな顔からもメンタルの人間らしさがうかがわれますが、波のある選手でもあり、ミスが続くかと思えば、凄まじいシュートを決めてくれます。ナポリの前には名門レアル・マドリッドに在籍していました。
きのうは待望のナポリV.S.ミランの試合でした。残念ながら本田選手は体調不良のため欠場。先制点こそ取られたものの、ナポリが攻めまくって3−1で勝利しました。ナポリっ子たちは本田選手の存在に怯えていたので、欠場と聞いて安心していたのは事実。ナポリ人の前で堂々と敵チームの応援はできませんが、日本人選手の活躍は心から応援しています。
ナポリチームのマスコットはロバ。街を歩いていると至る所で見かけると思います。
スタジアムではサッカーの試合だけでなく、本場の熱狂的ファンの声援も楽しめます。一見の価値あり!ただし、コーナーは避けること。命の危険すらあります。
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