食欲の秋~スローフード篇

公開日 : 2012年10月30日
最終更新 :

 きのこやおいも、かぼちゃなど秋の季節の食材はおいしいですね。なんだかほっとする味でもあります。一人で食事をすませる時は、どうしても簡単にさっさと終わってしまいがちですが、楽しい仲間や家族とごはんを食べる時間が大好きです。食材に合わせて飲み物を選ぶのも楽しみ、食事の後のデザートも楽しみ。自然の食材に感謝して、その環境を慈しむ、そんな食卓の時間を毎日の三度の食事のうち、一度は取りたいなと思う今日この頃です。

 先週日本から遊びに来た妹とベネチア・バルセロナに行き、その土地のワインとフードを思う存分楽しんできました。

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 さて、イタリアでは南に行くほど食事の時間帯が遅くなります。ナポリでは通常ランチの時間は13時半~15時半頃。ディナーが20時半頃~23時半頃です。お店が混むのもこの時間帯。そして日曜日は毎週家族が揃い、時間をたっぷりかけてマンマの作った家庭料理を食べます。その量たるや...

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 パスタは前菜って本当?とよく日本の友達に聞かれますが、前菜はさらに別です。生ハムやチーズ、貝などの前菜の後にパスタがプリモピアット(第一の皿)として出てきます。続いてセコンドピアット(第二の皿)が肉または魚料理、そしてコントルノ(付け合わせの野菜等)と続きます。そして旬のフルーツ、デザートのいうのがいわゆるフルコースですが、これを毎週日曜ごとにやるのです。彼らは食に大変重きを置いています。食べ物の話をすると、サッカーの話の次に盛り上がります。サッカーでもその街のチームに誇りを持っていて、全身全霊で応援しますが、食に関しても自分の街の特産品に対するプライドはとても高いです。ナポリで「ミラノで食べたカツレツは最高に美味しかったよ」なんて言おうものなら一時間は帰してくれないでしょう。情熱的にナポリの食文化に対しての力説が始まること間違いなしです。

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 普段でこのような力の入れようですから、結婚式やクリスマスといった特別な日の料理となると日本人の想像の域を超えています。

 ただ、意外とお酒の摂取量は少ないイタリア。ワインも食事に合うものをたしなむ程度で、酔っぱらうまで飲むという文化はありません。飲んでもみんな平気で車を運転して帰って行きます。その土地でその季節に恵まれたものを、手間をかけて料理して、それを大切な家族や仲間とゆっくり味わって食べる。それこそが彼らの生きがいであり、誇りでもあります。

 こんなおしゃれなレシピのサイトを見つけました。イタリア語ですが、写真を見ているだけでもアイデアが湧いてくるかもしれません。

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