"霧" と "じりっている" 天気が神秘的な街、「釧路」
今回は、「霧の街」として有名な釧路のお話です。
ここは、釧路の観光スポットで、4月下旬の霧に包まれた「幣舞(ぬさまい)橋」(釧路市)です。
よくテレビの中継に出てくる花時計側から撮った写真です。
深~い夜霧、それに朝もや、どちらもとっても神秘的。
でも、実は、霧の街としてみなさんが思うほど、いつも霧というわけではありません。
霧が多い季節は夏。 春頃から夏にかけて、霧の日が多くなっていきます。
反対に秋や冬には、霧はほとんど見られません。
それでも、最近は朝と夜しか霧がかからない日も多く、霧は昔ほど濃くはないそうです。
日中は晴天の日も結構あるんですよ。
ときには、晴れた日に海から流れてきた霧が有名な観光スポット「幣舞橋」の上にだけ発生しているという不思議な現象が見られることもあります。
これは、うっすらとした霧がかかる釧路川です。
こんなふうに美しい霧の釧路ですが、不思議な天気があります。
霧にしては水滴の粒が大きく、霧雨にしては雨粒が小さい日があるんです。
霧雨が「降っている」というより細かな水滴が漂い、傘を差しても上着がしっとりと濡れる感じです。
釧路に住んで間もない頃は、「今日の天気は霧?霧雨?」と聞いていました。
するとそれは、「じり」という天気だったんです!
霧と霧雨の中間の現象で、「じりっている」「じりじりしている」などと活用するそうです。
同じ北海道でも、札幌近郊では体験したことも聞いたこともない天候なので驚きました。
これは、"じり"模様の釧路湿原(5月)。
霧やじりの季節、春や夏に釧路・根室に行く際は、濡れないように傘と雨具があると便利です。
釧路のこの季節、霧とじりの両方を体験して、霧の街を満喫してください♪
【幣舞橋(ぬさまいばし)】
アクセス: 釧路駅から北大通を南へ徒歩約10分
筆者
北海道特派員
市之宮 直子
小樽生まれ、江別育ち、札幌在住のフォトライター。三度の飯より北海道を撮ることが好きな道産子北海道Loverです。
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