オーダーメイド・シューズに素敵なブーツ 創業145年ミラノの老舗店へ

公開日 : 2015年12月15日
最終更新 :

 この冬のミラノは霧の出る日が多く、特に朝と夕方以降は心底震え上がっています。湿気のせいか、気温よりもマイナス2、3℃低く感じられます。

 それでもおしゃれ心を忘れないのが、ミラノの人々です。

 本格的な冬の到来で、女性はロングブーツ姿でさっそうと歩いています。 

 今回はお気に入りの店「Stivaleria Savoia(スティヴァレリア・サヴォイア)」を紹介します。

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 こちらはもともと乗馬靴のブランドとして生まれ、イタリアでSu misura(ス・ミズーラ)と呼ばれるオーダーメイドの紳士靴を主軸に、今日まで歴史を築いてきました。

 イタリア統一から数年後の1870年、ミラノ市街地にあった軍隊の人々用の乗馬用ブーツを手作りしたのが創業のきっかけでした。その後、完全オーダーメイドの紳士靴の受注などでイタリア国内だけではなく、アメリカやロシア、ヨーロッバ諸国、日本、韓国などの顧客を持ち、600人以上の木型が保管されているそうです。

 モデル・シューズからデザインを選び、革の素材や靴底について細かい打ち合わせをしていきます。靴のデザインにふさわしい革の部分を裁断し、手縫いで仕上げていく。完成までは50日間で、ミラノからの発送になると3ヶ月は予定していてほしいとか。

気になる費用は2000ユーロ(約27万円)からだそうです。

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 ショップには靴職人歴がおよそ50年のフィリッポさん、そしてファウストさんとシルヴィアさんの3人がいます。完全手作業で作られた完成品は、軽くてしなやかで履き心地は最高だそうです。

 もちろん既成品もあります。落ち着いた店内では心ゆくまでフィッティングができ、お気に入りの一品を選べるでしょう。

 女性なら、クラシックなタイプを中心としたブーツをオススメします。革のクオリティーの高さは言うまでもなく、ベーシックでいて、でもちょっとひねりを利かせたデザインです。履き心地のよさは言うまでもありません。足に吸い付くような感触は、さすが職人技です。

 ある日のシルヴィアさんは靴のサイドの部分に使う三つ編み部分を黙々と編んでいました。

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 バックや傘、ベルトに予約受注の紳士服、ネクタイなどもあります。こだわりはイタリア職人の手作りの品物を提供し続けること。

 女性用のブーツはもちろんのこと、革が柔らかいバッグは女性にも男性にもに大好評です。ブーツだけでなく季節により、ローヒールやローファーも品もあります。だいたい200ユーロ(約2万7000円)くらいからと価格帯もお手頃ではないでしょうか。

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 ミラノ・カドルナ駅からそう遠くない閑静な住宅街にあります。周辺には洗練されたセレクトショップなどが多くゆっくりとウインドーショッピングできますよ。バールや飲食店もこじゃれています。

 スティヴァレリア・サヴォイアに入る際は、入り口右手のインターフォンを押してくださいね。一見敷居が高そうですが、ファウストさん、シルヴィアさんが温かい対応をしてくださいます。

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"Stivaleria Savoia"

住所 Via Francesco Petrarca 7,angolo via Vincenzo Monti

電話 +39 02-43917119

http://www.stivaleriasavoia.it

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