これぞチロルの正装 ~とっても可愛い民族衣装~
先週から暫くオーストリア西部に位置するチロル地方の首都・インスブルックに出掛けていました。オーストリアは東西に長い国土を持つので、東端に位置するウィーンとこのインスルックとは両極端。国内のアウトバーンを車で時速130km(一部横切るドイツ領では150km程度)で飛ばして5-6時間の距離です。
因みに「アウトバーン」と言うと、"ドイツにある速度制限なしの道路"という固有名詞のように捉えられたりもしますが、アウトバーンとは日本語に訳すと「高速道路」という普通名詞。ドイツだけでなくオーストリアやスイスにも速度制限付きのアウトバーンはありますし、日本を走る高速道路もドイツ語ではアウトバーンということになります。
さて今回の収穫は、本格的な民族衣装を身に纏ったティローラー(チロル人)に出会えたこと!
お土産物屋さんでもこういったアルプス地方独特の民族衣装は頻繁に目にする機会がありますが、やはり売られているのは日本の空港や観光地で見られる"お土産用の着物"といった風情。本格的な絹の着物とお土産物のポリエステルのペラペラ着物が全く違うように、やはりチロルの民族衣装も本格的なものは作りも仕立ても異なるようです。
このティローラーのお兄さんに衣装に関して少し説明を求めたところ、同じアルプス地方の衣装でも村ごとにデザインや使用される色が決まっているようで、彼の村では赤と緑が伝統色なのだとか。
上から順番に、紐を巻き付けた黒いフェルトの帽子(村によってはこれにアルプスカモシカの髭を鳥の羽根のように差します)、白いシャツ、左右に広がった黒ネクタイとチロルの鷲の紋章のピン(上左写真)、赤いベスト、一風変わった仕様の緑のサスペンダー、革のベルトと中心に入った鷲の紋章(上右写真)、伝統的な柄のレザーのハープパンツに白いタイツ、レザーシューズといった具合です。
ベルトの紋章は所属団体や家庭によってまちまちなようで、ベルト自体の仕立ても手縫いと機械縫いなど、縫製方法によってお値段が全然変わる様子。またこの衣装は彼らの第一礼装であり、スーツよりも格式が高いのだそうです。
そもそもアルプス地方ではないウィーンではあまり見掛けない衣装なので、こういったネイティブに直接話を聞ける機会に恵まれて、非常にラッキーでした。
これからご旅行の皆さんも、もし民族衣装のオーストリア人に出遭ったら、ぜひデザインや色の違いなどを色々観察してみて下さいね!
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筆者
オーストリア特派員
ライジンガー真樹
オーストリアっておもしろそうな国だな、ウィーンって見どころのある街だな、と読者の皆さまに思っていただけるような記事を配信していければと思います!
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