琵琶湖周航の歌と長命寺の雪景色。
前記事からの続きです。
港から、山道を登って長命寺に着きました。
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長命寺は、長命寺山(333m)の山腹にある寺院。
境内には、朝の雪が沢山残っていました。
平地から上って来るだけで、こんなにも雪が残っている事に驚きです。
![湖国2015 074](/kyoto/images/2015/01/0ba9955028f6a6195adef0ce5d11aaa4.jpg)
長命寺の歴史は古く、ご本尊は千手十一面聖観世音菩薩。
長命寺は、西国三十一番札所の霊場であり、
名の通り無病息災と健康長寿を願う寺院。
本堂や三重塔など重文の建つ境内からは
琵琶湖が一望できます。
![湖国2015 066](/kyoto/images/2015/01/4f24e8a211a06b4bcfcad614f70af893.jpg)
境内に、琵琶湖周航の歌の歌碑がありました。
「われは湖の子 さすらいの旅にしあれば しみじみと。」
この歌は、第三高等学校(現在の京大)に入学した小口太郎さんが、
1917年(大正6年)の琵琶湖一周の中で詩を作られたと伝わっています。
以来、三高の寮歌・学生歌として歌われて来ました。
加藤登紀子さんの歌では、二番に近江舞子、三番に今津と長浜が出て、
四番は竹生島と歌われていますが、
原曲では、五番と六番があり六番の歌詞に長命寺が出て来ます。
![湖国2015 079](/kyoto/images/2015/01/4a1e9ecdb0134ac728e3d1a1bbd4e6a9.jpg)
「琵琶湖周航の歌」 (作詞:小口太郎、作曲:吉田千秋)
1.われは湖の子 さすらいの
旅にしあれば しみじみと
昇る狭霧や さざなみの
志賀の都よ いざさらば
(中略)
5.矢の根は深く 埋もれて
夏草しげき 堀のあと
古城にひとり 佇めば
比良も伊吹も 夢のごと
6.西国十番 長命寺
汚れの現世 遠く去りて
黄金の波に いざ漕がん
語れ我が友 熱き心
![湖国2015 119](/kyoto/images/2015/01/dc9bca033f40c8ad26c395ae08486f7d.jpg)
境内からは、長命寺港が見え
近江の景色が広がっています。
![湖国2015 096](/kyoto/images/2015/01/9c7245f871adef65c3dd2d9457b16747.jpg)
びわ湖を背景に、雪兎を作ってみました。
![湖国2015 106](/kyoto/images/2015/01/ccb775d39d5a1ed75ab1e3cc4b812159.jpg)
帰る時、石段から見えた 長命寺と夕暮れのびわ湖。
「西国十番 長命寺
汚れの現世 遠く去りて
黄金の波に いざ漕がん
語れ我が友 熱き心」
以上、冬の日のびわ湖と長命寺でした。
![湖国2015 064](/kyoto/images/2015/01/6c0296773cdf747ea180e2c938b3bbe5.jpg)
《長命寺》
○所 滋賀県近江八幡市長命寺町157
○アクセス JR 琵琶湖線「近江八幡駅」下車
バス 「長命寺」下車、徒歩20分
車 名神竜王ICより約30分
○駐車場 普通車50台
○参拝料 無料
○時間 8:00~17:00
![](https://static.arukikata.co.jp/data/profile/11000/10055/20221012_102650_5874ba3a_w320.jpg)
筆者
京都特派員
Akio
京都は平安京の頃から、今に至るまで様々な歴史が残っている町。歴史と季節を訪ねながら京都特派員ブログを、綴って行ければと思います。
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