アメリカ産のお米を知ろう!第1弾:長~い歴史
こんにちは!USAライス連合会です。
いつもはカリフォルニア産のお米カルローズに関してご紹介させていただいておりますが、
正直我々日本人にとっては、アメリカ産のお米自体、まだあまり馴染みがないですよね。
そこで!みなさんにアメリカ産のお米についてもっと知っていただくために、
これから4回に分けてアメリカのお米に関してご紹介させていただきます。
第1弾となる今回は「アメリカのお米作りの歴史について」です。
アメリカではいったいいつ頃からお米を作り始めたのでしょうか。
■300年以上の歴史をもつアメリカ米
アメリカのお米の歴史は今から300年以上前にさかのぼります。
日本の3,000年にもなる米作りの歴史と比べると、まだ新米(?)ではありますが、
そもそも国の歴史が浅いアメリカで、300年も前からお米が作られていたという事実を思えば、
アメリカ米にも立派な歴史があるといっても過言ではないでしょう。
17世紀後半、アメリカ南部のサウス・カロライナ州に、マダガスカルからの難破船が辿りつきました。
住民が難破船の修理を手伝うと、船長がお礼にとプレゼントしたのが
お米"ゴールデン・シード・ライス"の種だったそうです。
このできごとが、アメリカのお米作りのはじまりといわれています(諸説はありますが)。
もらった種の量はわずかではありましたが、約150年をかけて、
アメリカの西部、次に中南部およびメキシコ湾岸地域へと生産が広がっていきました。
19世紀半ばになると、一攫千金を狙うあらゆる国の人々が金の採掘のために
カリフォルニア州に殺到しました。これがいわゆる"ゴールドラッシュ"です。
集まった人のなかには、中国人労働者が約4万人もいました。彼らの主食がお米だったこと、
また、この地の気候や土が米作りに適していたことで、自然とお米の生産が盛んになり、
20世紀はじめには、カリフォルニア州はお米の主要生産地となりました。
■アメリカ米はどこで作られどこへ行く?
カリフォルニア州、テキサス州、ミズーリ州、アーカンソー州、ミシシッピー州、ルイジアナ州の
6州がアメリカのお米生産地です。
すべてのアメリカ米が、この6州および周辺地域で生産されています。
1900年には約14万ヘクタール程度だったアメリカの耕作面積も、今や110万ヘクタール以上となり、
生産量(籾ベース)も1,000万トンを上回っています。
単純に土地が米作りに適していたから生産量が増えていったわけではありません。
現在アメリカのお米は、完全に管理された灌漑施設で生産されています。
長きにわたる生産向上のための技術研究や品種改良を重ねた結果、
高品質かつ安定した高い生産量が保たれているのです。
ちなみに、アメリカで生産されたお米の約半分は国内消費され、
残りの半分は世界40ヵ国以上に輸出されています。
今日はここまで。次回はアメリカ米の生産工程についてご紹介します。
【記載内容について】
「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。
掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。
本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。
※情報修正・更新依頼はこちら
【リンク先の情報について】
「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。
リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。
ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。
弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。