フィンランド三古城のひとつ オラヴィ城 (Olavinlinna)
街のシンボル、オラヴィ城。フィンランド語でオラヴィンリンナ(Olavinlinna)、「リンナ」は城の意味です。
サヴォンリンナブログ、現地在住ならではの・・・と思いましたが、やはりここからスタートすることにしましょう。
マーケット広場を通り過ぎ、遊覧船を眺めながら湖に沿って5分歩くと、Linnankatuという道につながります。お城へまっすぐ続く通りです。その昔、この通りにはオラヴィ城で働く職人さんや兵士の家族が住んでいたといいます。現在は木造建築と石畳の美しい道路になっています。この通りに差し掛かかると、目の前にお城が見えるので、「あ、もうすぐ」と思うのですが、ここからまだ橋を二つ渡ります。見えてから意外と距離があります。
オラヴィ城の建設が始まったのは1475年。当時のフィンランドはカルマル同盟の一員だったスウェーデン統治下にありました。対ロシアの要塞として建てられたので、「優雅、優美なお城」ではなく、どっしりと力強くそびえ立っています。
防衛上の理由から湖に浮かぶ島の岩の上に建てられました。周りをぐるっと水に囲まれています。湖が日本の城の「堀」の役目をしているわけですね。1974年に手前にある島とオラヴィ城を繋ぐ開閉式の橋が渡されるまでは観光客も手漕ぎボートで渡らなければならなかったそうです。
門をくぐるとこんな顔出しパネルが。
見学は毎時ちょうど00分にスタートするガイドツアーのみ。間に合わない場合、次のツアー出発まで一時間待つことになってしまうので注意してくださいね。ツアーは45分程かかります。
通常、観光客の多い夏期は中庭から、その他の季節は城内のチケット売り場前からスタートします。オラビ城のガイドさんたち、それぞれの得意分野に合わせて各自オリジナルの45分間ツアーを組み立てています。そのため、行く度に違うガイドさんから別の話を聞くことができます。歴史や逸話がたくさんあり過ぎて45分に全部は収まらないんですね。
一般ツアーはフィンランド語、英語のみですが、受付でお願いすると日本語の説明書を貸し出してくれます。これは見学終了後、受付に返してください。
中庭に入ってすぐの展示室。細い通路の両側にあります。薄暗いからなのか、意外と皆さん気が付かずに通り過ぎてしまっています。
歴史を簡単に紹介したビデオが流れていたり、修復工事中に見つかった昔の道具が飾られていたりします。見学ツアー出発までの待ち時間などに寄ってみてください。
中庭や外階段は冬場は凍っていることもあります。また城内は狭く古い階段の上り下りがあるので、歩きやすい靴がおすすめです。
Olavinlinna
見学時間:
8月15日~12月17日、1月2日~5月31日 月‐金 10am‐4pm 土日11am‐4pm
6月1日~8月14日 毎日11am‐6pm
料金: 大人10€, 7歳~17歳 5€, ファミリーチケット 22€ (*2018年2月現在)
http://www.kansallismuseo.fi/en/olavinlinna-castle
筆者
フィンランド特派員
ラサネン千景
フィンランド、サヴォンリンナ在住です。
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