【vol.24】ブラック・パレス-シハヌーク王別荘跡へ
今日もボーコーマウンテン特集です!
過去の記事は以下よりご覧ください。
今回ご紹介するのは、かの有名なシハヌーク王の別荘だった建物です!
場所は、先日紹介したロク・ジェイ・マオ像のお向かいさん。
この半壊した建物が、先代カンボジア国王、ノロドム・シハヌーク王(1941年国王即位)の別荘跡、別名「ブラック・パレス」。
ブラックウッド(アカシア)で色付けされたレンガ作りの遺産建築です。
この建物の建設は1936年、フランスの植民地時代。
既にフランス人向けのリゾートとして人気を博していたボーコーマウンテン上に、シハヌーク王の避暑用に建てられた別荘がこの建物です。
居住用、キッチン、会議用などの建物がいくつか点在した作りになっており、建物一つ一つは比較的小さめ。
こちらは居住用の建物となっています。
内戦後、長らく放置されたままになっていたため、別荘はほとんど原型をとどめないほど破壊されています。
落書きや捨てられたゴミがなんとも痛ましい。※落書きは後日カンポット観光局内で処遇を検討する予定です。
ススキに囲まれた道をゆっくり進んでいくと、キッチンや会議室と思われる建物が姿を表します。
これまた落書きが。アーティスティックではあるけど、何もここに描かなくても・・・うーん。
キッチンの建物は比較的原型が残っており、中の広間跡などを覗くことができます。
キッチン跡も落書きがひどい・・・なんとかならないものか。
建物を出ると、海側の風景が見渡せるスポットにたどり着きます。海の向こうに見えるのは、ベトナム領フーコック島。
いつか行ってみたいものです・・・・
キッチンの建物を出ると、うっそうと茂ったジャングル?のような風景の中に隠れた廃墟が見えてきます。
この廃墟は、外側の階段と外壁部分だけが残っており、中は風化して原型をとどめていませんでした。
外壁には蔦などが絡み、遺跡のような様相を呈しています。
このブラック・パレスが放棄されてから約50年。かつての国王邸宅も、今やかつての輝きを完全に失っており、
落書きとゴミだらけの廃墟と成り果てていました。
それでも、この廃墟は、かつての内戦ーカンボジアの悲劇も見守ってきた貴重な建物です。
近年、ボーコーの古い建物は続々建替えが進められていますが、この廃墟は再開発して欲しくないな、と感じました。
・・・・あ、でも掃除は必要かも。
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