【トゥーレーヌ地方・プルイリー・シュル・クレーズ村】香辛料サフラン直売会へ
さて、春が近づきつつある今日この頃。トゥール観光局で見つけたポスターを頼りに、今日は、トゥールから南下し、Preuilly Sur Claiseプルイリー・シュル・クレーズ村で行われるサフラン直売会に行ってみました。プルイリー・シュル・クレーズ村へは、パリ・モンパルナス駅からTGVでSaint Pierre Des Corpsサン・ピエール・デ・コール駅にて下車。その後、1時間ほど車に乗る。または、パリ・モンパルナス駅からTGVでChatelleraultシャテルロー駅下車。車で30分ほどで村にアクセスできます。
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村を流れるクレーズ川が見え、
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会場まで歩く道も、のんびり。遠くの丘が見える緑豊かな村です。
![3.jpg](https://static.arukikata.co.jp/pic-images/tokuhain/amboise/assets_c/2019/02/239537f88ef952c580a1b6ba65a25d7dba2c73f6-thumb-730x485-430259.jpg)
こちらの「Gymnase Cantonal ジムナス・カントナル(体育館)」でサフラン直売会が行われています。
会場に入ってみましょう。
会場に入ると、手前はサフランを使った料理を味わえる食事コーナーがあります。その後ろ奥のスペースから、サフラン生産者の展示スタンド、地元工芸職人や地方特産品を販売する生産者の展示スタンドが並んでいます。ちなみに、ランチメニューは20€。その他コーヒー、ソフトドリンク・クロワッサンは別のスタンドで購入できます。
![4.jpg](https://static.arukikata.co.jp/pic-images/tokuhain/amboise/assets_c/2019/05/54e164fa2ef3b17765c92d9b12d8faffd132fbd4-thumb-730x485-448179.jpg)
サフラン生産者さんたちの展示スタンドを覗いてみましょう。
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[画像提供:Lehoux氏]
こちらは、トゥール北のNotre Dame d'Oé ノートル・ダム・ドエのサフラン生産者Lehouxルウ氏の「Arôme et Safran アローム・エ・サフラン」。小さなガラスボトルに入ったサフランは、レシピとともに販売されています。
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サフラン以外に、サフラン入りシロップ、マスタード、グリーントマトジャムや各種ジャム、などサフランを使った商品も豊富でした。
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こちらのサフラン生産者さんは、Senillé Saint-Sauveur セニエ・サン・サヴール村Malbrandマルブラン氏の「Safran de Filsoie en Vienne」。クロシン (色)・ピクロクロシン(風味) ・サフラナール(香味・香り) の成分を等級化したグレードでは、クロシン以外はカテゴリー1を取得。また、オーガニックBIOのサフランです。
発芽したサフランも展示されています。
![safran-bourgeon.jpg](https://static.arukikata.co.jp/pic-images/tokuhain/amboise/assets_c/2019/02/safran-bourgeon-thumb-730x485-430273.jpg)
サフランを使った取扱い商品は、マスタードやシロップ、ジャム等。
そして、特にサフラン入りアプリコットジャムについては、2016年に開催された「La Cuillère d'or ラ・キュイエール・ドール (金のスプーン)」というガストロノミ―コンクール(候補者はすべて女性)にて1位を獲得。
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サフランのみならず。興味惹かれるものは色々。
大きなチーズの塊をスタンドに並べていたマダムたちのスタンドです。
こちらは、カンタルチーズ&サラミの生産者さん。 Correzeコレーズ県にある Egletonsエグレトン村からの出展。
そして試食したのは、サラミと、カンタルチーズ。サラミは歯ごたえが柔らか。カンタルチーズは、口の中に入れると、最初はまろやか。でも少しずつ噛んで味わうと、口の中に酸味がいきわたって、最後にはしっかりとした強いチーズの味を感じました。
![12.jpg](https://static.arukikata.co.jp/pic-images/tokuhain/amboise/assets_c/2019/02/12-thumb-730x485-430284.jpg)
さて、サフランについて、生産者さんや直売会運営スタッフの皆様にお話しを伺いました。
フランスでは、トリュフに並び、高級な食材として知られています。1つの球根に1~3つの花を咲かせるサフランは、見た目もクロッカスの花に似ていて、学術的にもクロッカスの仲間のようです。花を収穫して、深紅色の細長いめしべを乾燥させたものが、香辛料サフランとして料理に使われます。
私が訪れた、Preuilly Sur Claiseプルィリー・シュル・クレーズ村では、中世の時代、修道士ベネディクタによって、サフラン栽培がおこなわれたそうです。当時、サフランは染色塗料として利用され、サフラン商も盛んでした。
そして、サフラン栽培が盛んであったフランス中世17世紀から18世紀には、プルィリー・シュル・クレーズ村ではサフラン直売会が毎年2月17日に行われていたそうです。
ところが、18世紀以降、サフランにかわって、化学塗料が使用されるようになり、サフラン栽培がいったん、衰えていきました。20世紀になって、食材香辛料として、サフラン栽培が再び栽培され始めたそうです。
近年になり、この村のサフラン会を復活させようと、1999年に、Paul Mériguet ポール・メリゲ氏によって復活。
今年で15回目となる直売会は、2月16日(土)に開催されましたが、毎年、2月第3土曜日に行われます。
次のサフラン関連のイベントは、7月第1週土曜日。サフランの球根直売会です。球根も気になりますね。
Preuilly-Sur-Claise プルイリー・シュル・クレーズ村
Mairie 村役場(Google Mapでは村役場のみ検索ヒットされるようです。役場からは直売会まで徒歩移動可能です。)
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