ノートルダム大聖堂で火災、呆然と立ちすくむパリ市民の前で尖塔焼け落ちる
4月15日夕方、パリ市内ノートルダム大聖堂で火災が発生しました。
現地時間18時50分に火災が発生し、このブログを書いている22時現在でもノートルダム大聖堂は火に包まれ燃え続けています。ノートルダム大聖堂の尖塔はすでに焼け落ちました。また22時現在で仏France24は、火の拡大を止められるか分からないと報じています。
現時点での原因は不明ですが、火災が起きた現場近くは足場が組まれ修復工事が進められていました。
警察によりシテ島内へ向かう道路は封鎖され、シテ島の周囲は焼け落ちるノートルダム大聖堂を呆然と見つめるパリ市民で囲まれています。私が居合わせた場所では、皆言葉を発することもなく、なす術もなくただ焼け落ちていくノートルダム大聖堂をパリ市民は見つめています。
スマホのカメラで様子を撮影する人はいますが、誰しもというわけではありません。皆一様に黙り込み聖堂を見つめ、ただ警察のサイレンが流れています。不条理とただ時間のみが過ぎ去っていくようです。
ノートルダム大聖堂はフランスを代表するゴシック建築の建物で、ユネスコの世界文化遺産に登録されています。ノートルダム大聖堂があるシテ島はパリ発祥の地。そこに鎮座し街の歴史を見守ってきた大聖堂は、パリにとってのまさに聖母のような存在です。
じつは私自身もノートルダム大聖堂の近くに住んでおり、ことあるごとに前広場は通っています。特に晴れた深夜に大聖堂の前を通って家に帰る際の、人がまばらな広場から眺める大聖堂の美しさがとても好きでした。本当に悲しい出来事です......。
筆者
フランス特派員
守隨 亨延
パリ在住ジャーナリスト(フランス外務省発行記者証所持)。渡航経験は欧州を中心に約60カ国800都市です。
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