新型コロナウイルスに負けず、ウィーンからHappy Easter!
ウィーンでは生活必需品を提供する店舗以外は現在まで閉まっているため、2020年の今年のイースターは危機的な状況ですが、それでもオーストリアでは欠かせない重要なイベント!
店舗の休業などの規制が徐々に緩和されるのがイースター後なので、残念ながら今年はカラフルなイースターエッグなどの飾りを売る毎年恒例のイースター市場、Ostermarkt(オスターマルクト)やデパートの催し物は一切開催されませんが、それでも家庭内でイースターを祝うのはよし。
今日はわが家でも買い出した材料で、新型コロナウイルスに負けずイースターを祝います。
おもなメニューは、イースターに欠かせないハム、Osterschinken(オスターシンケン)、ゆで卵にマヨネーズとホースラディッシュを混ぜたオーストリアの卵サラダ、Eierkren(アイヤークレン)。ホースラディッシュは新鮮なものが一番。これを食べる直前にすりおろし、ツーンとした香りごと楽しみます。
そしてこれも欠かせない! Milchbrot(ミルヒブロート)といって、ほんのり甘いパンが添えられます。こちらはOsterpinze(オスターピンツェ)というパンでミルヒブロートの一種。
十字に切れ目を入れて焼くのが伝統。
切れ目がパックリと割れたオスターピンツェは、この時期どのベーカリーでも売っています。バターを塗ってそのまま食べるもよし、オスターシンケンやアイヤークレンをのせて食べるもよし。
こちらのかわいいお菓子はOsterlamm(オスターラム)といって、イースターの時期に食べる羊の形をした伝統的なケーキ。ケーキといっても口当たりの軽い、パウンドケーキのような感じです。
そして子供たちにとっての最大の楽しみが、隠されたイースターエッグ探し! 通常は固ゆでにして色付けしたり模様を描いた卵や、卵の形をしたチョコレートが家の中や庭のどこかに隠され、子供たちが必死になって探します。まずは卵の色付け。イースターカラーの緑と紫に染めます。
そのほかにもイースターに大きなプレゼントをすることがあり、サプライズでおもちゃや現金などが隠されていることも。何が見つかるかはそのときのお楽しみ!
そしてこちらもよく遊ばれている、Eierpecken(アイヤーペッケン)「卵の戦い」と呼ばれているゲーム。卵同士をぶつけ合い......
割れた方が負け。最後まで割れずに残った卵の持ち主が勝ちというゲーム。
ようやく春が訪れたにもかかわらず外出規制が続くウィーンですが、この状況が収まるまでは仕方ありません。
先行きが不安な日々が一日も早く解消されることを祈って、ウィーンからFrohe Ostern! (フローエ オスターン)ハッピーイースター!
筆者
オーストリア特派員
雅碧 Léontine
大学卒業後は外務省に勤務した後、ドイツ・オーストリアに拠点を移し始める。現在はウィーンで翻訳業等に勤しみながら、オーストリア人の夫、愛娘たちとアクティブに暮らす。
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