【初夏の南ジョージア①】ゲストハウス・アレクサンドレ再訪
トビリシでは結局約2ヵ月の外出規制があり、海外はもちろん、国内旅行も規制されていました。
私はその期間ずっと、国内旅行が解禁されたら行きたい場所に想いを巡らせていました。
新たに行ってみたい場所もいくつかあるのですが、今まで訪れた場所でどうしても再訪したかった場所。
それは南ジョージアのサムツヘ・ジャヴァヘティ州のトモグヴィ村にあるゲストハウス・アレクサンドレです。
外出規制が終了したあと、国内を結ぶマルシュルートカ(乗り合いヴァン、以下マルシュ)も徐々に運行を始めています。
先日、ディドゥベ駅のマルシュ・ターミナルでアハルツィへ行きのマルシュを見かけたので運転手に聞いてみると、アハルツィヘからヴァルジア行きも通常運行しているとのこと。
そこでさっそく、トモグヴィ村のアレクサンドレの宿まで行ってきました。
行き方は以前の記事に書いています。
ポイントは、アハルツィヘ行きのマルシュが乗り継ぎの関係で必ず朝9時に出発するので乗り遅れないこと。
そして直接宿に行く場合は、ヴァルジア行きに乗り継ぐときにマルシュの運転手に宿の名前を伝えることです。
![001.jpg](https://static.arukikata.co.jp/pic-images/tokuhain/tbilisi/assets_c/2020/06/a145b05ca3b4b5350b289839a8e8ac92992918b1-thumb-730xauto-515836.jpg)
↑快晴のアハルツィヘ・ターミナル。
アハルツィヘには12時到着、ヴァルジア行きマルシュは12:20発、そして宿には13:30過ぎに到着します。
ゲストハウス・アレクサンドレは田舎の夫婦と小さな子供たちがいる心温まる宿。
ただし今回は家族が旅行中で、残念ながら主人のアレクサンドレさんとおばあさんしかいませんでした。
![002.jpg](https://static.arukikata.co.jp/pic-images/tokuhain/tbilisi/assets_c/2020/06/5e87398e8c7a2fc907c55d64484ccc912b3e0f9c-thumb-730xauto-515838.jpg)
↑ゲストハウス・アレクサンドレ。
トモグヴィ村では南ジョージアの大自然を満喫し、ゆっくりとした時間を過ごすことができました。
話をうかがったところ、宿の主人であるアレクサンドレさんは半世紀このトモグヴィ村で暮らしているそう。
都会の喧騒から離れたこのトモグヴィ村は、きっと50年前も今とそれほど変わらない様子だったのではないでしょうか。
![005.jpg](https://static.arukikata.co.jp/pic-images/tokuhain/tbilisi/assets_c/2020/06/c8f8d1ed12afc791f41215b2ca599d110cfc10b0-thumb-730xauto-515841.jpg)
↑早朝から牛飼いが窓の下を通ります。
そういえば私が半年前にこのトモグヴィ村を訪れたときの目的は、満天の星空を観るというものでした。
私はきっと日常的に、他人より少し多く星のことを考える人間だと思っています。
トビリシは排気ガスによる大気汚染が深刻なようで、東京と同じ程度の星空しか望むことができません。
しかしたまに東京よりすこし多くの星を観測できる夜もあります。
そのような夜に私は窓を開けて星を眺めながらさまざまなことに想いを巡らせます。
![008.jpg](https://static.arukikata.co.jp/pic-images/tokuhain/tbilisi/assets_c/2020/06/6d15bee432505c38ec34d27c2248d17b0337c6b7-thumb-730xauto-515844.jpg)
↑ゲストハウス・アレクサンドレ。
さて、前回アレクサンドレの宿を訪れたときの天気は最悪で、とても星空を眺めるような夜ではありませんでした。
しかし今回は、滞在した2日とも天候は申し分なし。
特に2日目の夜はかなり多くの星が。
おぼろげに天の川らしきものも確認できました。
しかし、明るさや空気の澄み具合も関係あるのでしょう。
満天の星空と呼べるものでなかったことも事実です。
私にとってジョージアで初めての満天の星空はどこで観ることができるのでしょう。
きっとメスティア辺りで待ってくれているのではないかと思います。
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↑トモグヴィ村にはありとあらゆる家畜がいます。
トモグヴィ村はスーパーもないような場所なので、夜にはかなり暗くなります。
それでも真夜中近くまで人々は路地に出て語り合っていました。
都会に暮らしていると星はあまり見えません。
いつしか人々は星のことなど忘れてしまいます。
![011.jpg](https://static.arukikata.co.jp/pic-images/tokuhain/tbilisi/assets_c/2020/06/ae7f0949f2c51628f15267db6797a3bf6455b80f-thumb-730xauto-515848.jpg)
↑トモグヴィ村。
しかし世界には星が見える場所が山ほどあるでしょう。
日常的に星を観ている地域の人々の多くはきっといつも、私と同じくらいは星のことを考えるものではないかと思います。
そして星が見える夜には外に出て、星を見上げながら友人と語り合ったりするのではないでしょうか。
そのようなことを考えた夜でした。
★このトモグヴィ村付近を1日かけて散策しましたが、それは次回の記事となります。
![012.jpg](https://static.arukikata.co.jp/pic-images/tokuhain/tbilisi/assets_c/2020/06/a9bc11e9bf8e042ac28537b86c53a93df95e5647-thumb-730xauto-515851.jpg)
↑トモグヴィ村。
【カルトリ語表現と発音】
★アレクサンドレが私の宿です。
ალექსანდრე ჩემი სასტუმროა.(aleksandre chemi sast'umroa/アレくサンドれ・ちぇミ・サストゥムロア)
★ここで(車を)停めてください。
აქ გააჩერეთ,თუ შეიძლება.(ak gaacheret tu sheidzleba/アく・ガアちぇれと・とぅ・シェイヅレバ)
【補足】
このトモグヴィ村は、観光地であるヴァルジア遺跡の近く。
この付近にはゲストハウス・アレクサンドレ以外にも多くのゲストハウスが点在しています。
宿泊施設検索ウェブサイトで"Vardzia"と入力すると出てきます。
これらのゲストハウスの多くはヴァルジア行きのマルシュのルート沿いにあり、あらかじめマルシュの運転手に宿名を伝えればそこで降ろしてもらえます。
アハルツィヘに戻るマルシュはアレクサンドレの宿の前を13時と15時に通ります。
時間を計算してそのマルシュを捕まえれば帰ってくることができます。
南ジョージアの大自然を満喫できる場所ですね。
ヴァルジアまでマルシュで行く手もありますが、連泊してハイキングするのもまた一興です。
行き方については以下の記事をご参照ください。
↑ゲストハウス・アレクサンドレ。
■ゲストハウス・アレクサンドレ(Guesthouse Aleksandre)
Centralnaya 1,0500 T'mogvi,Georgia
ダブルルーム1泊40ラリからですが、食事代1泊10ラリかかります。
1ラリ≒35.1円(2020年6月27日現在)
【記載内容について】
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