涼しくなったら食べたくなるナポリ家庭料理紹介
皆さん こんにちは!
ナポリは今週は雨ばかりのようで急に涼しくなってきました。
以前ナポリ料理のジェノヴェーゼを紹介しましたが、今回はまた違うナポリの家庭料理を紹介したいと思います。
まず涼しくなってきたこの季節食べたくなるパスタ。
パスタ・パターテ・エ・プローヴォラ(ジャガイモとプローヴォラ[燻製モッツァレッラ]のパスタ)。
玉ねぎとにんじん、セロリをみじん切りにし、パンチェッタ(ベーコン)と一緒に炒め、ジャガイモとトマトを小さく切り入れて、お水を少し入れて少し煮込みます。
そのあとパスタミスタ(色んなショートパスタのミックス)を入れ、最後にプローヴォラを入れてできあがり。
ジャガイモの食感とプローヴォラの風味でとてもおいしいです。
ふたつ目はパスタ・ラグー。
ラグーといえば、ボロニェーゼを思い浮かべる人も多いと思いますが、ナポリのラグーはお肉がありません。
ナポリのレストランでひき肉の入ったトマトソースのパスタを思い浮かべて注文すると「え?」と思います(笑)。
ラグーは各家庭で異なりますが、トマトソースにブラチョーラ(薄い肉にペコリーノチーズ、干しブドウ、ピノーリを入れて巻いたもの)やポルペッテ(肉だんご)、サルシッチャ、豚肉のかたまりなどを入れて5時間くらい煮込んだ料理です。
ブラチョーラ
ジェノヴェーゼと同じように、お肉の味がしみ込んだトマトソースをパスタのソースにして、セコンドピアットとして煮込んだお肉を食べます。
最後にパスタ・ピセッリ。
グリンピースのパスタです。
これはシンプルに玉ねぎのみじん切りとパンチェッタを炒め、そのあとグリンピースとパスタミスタを入れてできあがりです。
ナポリの家庭料理というか、イタリアの各地の家庭料理は貧しい家庭料理から始まってます。
パスタ・パターテもジャガイモでお腹を満腹にしたり、ラグーもお肉の捨てる場所などを煮込んで食べたり。
パスタミスタを多く使うのも、残ったパスタを入れてしまえということだったんでしょうが、いまはパスタミスタとして売っています。
ナポリ料理には多く使うので、おみやげに買ってみてはどうでしょうか?
筆者
イタリア特派員
Nakky
2006年からイタリア在住。色んなナポリを紹介したいと思っています。
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