観光客のいないペトロナスツインタワー周辺の夜景
マレーシアでは2020年10月以降、クラスターの発生などにより多くの州や連邦直轄領(クアラルンプール 、プトラジャヤ、ラブアン島など)がソフトロックダウンとなりましたが、11月後半になり一部の州では規制が緩められ「回復のための行動制限令(RMCO=Recovery Movement Control Order)」へと戻りました。
しかしクアラルンプールやセランゴール州といった人口が多く経済活動の中心となるエリアでは州境を閉鎖し、経済活動を最小限に抑えていますが、思うように感染者数が減っていません。
特に11月に入り、世界最大シェアを誇るマレーシアの医療用ゴム手袋を製造する工場からクラスターが出てしまい、従業員だけではなく近隣の住民にまで一気に感染が拡大してしまいました。
クアラルンプールでは現在発令されているソフトロックダウン「条件付き行動制限例(CMCO=Conditional Movement Control Order)」の期限が12月6日までとなっています。クリスマス、ローカルスクールの年度末のスクールホリデーなどを控えるかどうなるのかが気になるところです。
他州から移動が原則禁止されているためクアラルンプール市内は朝夕のラッシュアワーも新型コロナ以前と比較すると驚くほど空いています。
エリア内に在住していても娯楽やレジャーは禁止されていますが、ソーシャルディスタンスをとってジョギングなどをすることは許可されています。
ペトロナス・ツイン・タワー(Petronas Twin Towers)前のKLCC公園(KLCC Park)。
レイクシンフォニーという噴水ショーがあり、毎晩ツーリストやローカルの人々が夕涼みがてら集まり、にぎわっていたのですが、もちろん現在は休止中。
公園はオープンしていますが、ジョギングなどをする場合は検温とコロナ追跡アプリのマイサジャテラ(MySejahtera)でQRコードをスキャンしてからの入園となります。
ジョギングをする人は少なめですが、警備員が巡回している姿が目立ちます。
人がいないため、公園内の池が水鏡のようになっています。
ショッピングセンターのスリアKLCC(Suria KLCC)が水面に映り、幻想的とも言える風景が見られました。
風も凪いでいたため、言われないと水に映ったとは思えないほどです。
新型コロナ以前は見ることがなかったような景色です。
いままでにない静かで穏やかな熱帯の夜なのですが、やはり人々が行き交い、楽しそうな笑い声が聞こえ、噴水の音が聞こえるKLCCに早く戻ってほしいと感じました。
【データ】
■KLCC公園(KLCC Park)
・住所: Jalan Ampang, Kuala Lumpur City Centre, 50088 Kuala Lumpur,
(撮影by逗子マリナ)
※写真の無断転載禁止
筆者
マレーシア特派員
逗子マリナ
2016年からクアラルンプール 在住の主婦兼フリーランスライター。
【記載内容について】
「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。
掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。
本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。
※情報修正・更新依頼はこちら
【リンク先の情報について】
「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。
リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。
ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。
弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。