自宅待機令が再開したサンフランシスコ。12月上旬の様子
先週カリフォルニア州が行う地域ごとの感染危険レベルでも"極めて危険"である紫に引き下げが決まったサンフランシスコ、あれから新たな週の規制が加わり、サンフランシスコは再度ロックダウンに突入しました。ここ1週間でめまぐるしく変わったサンフランシスコの状況をお伝えします。
ここ1週間で変わったこと
先週の時点では、サンフランシスコが最も危険度の高い紫レベルまで降格したことをお伝えしましたが、あれからまた新たな動きがありました。カリフォルニア州の新規感染者数の増加が止まらないことをここ数週間お伝えしていましたが、医療崩壊を防ぐ目的でカリフォルニア州知事が12月3日に会見を開きました。
この会見で発表されたことは、カリフォルニアを5つのグループに分け、その地域の集中治療室の空室状況が15%を切った時点でステイホームが実施されるというもの。12月3日の時点では、サンフランシスコ含むベイエリアはまだ空室状況に余裕があり、これが実施されているのは12月中旬という予測でした。
ただし、空室状況が緊迫してからでは遅い、という見解からこの数値を待たずして、サンフランシスコを含むベイエリアのほとんどの地域でステイホームを実施するという発表が12月4日に行われました。そしてサンフランシスコも12月5日午後10時から再度ロックダウンが開始されました。
今回のロックダウンで規制されたこと
紫レベルに降格した時点でさまざまな規制が変わりましたが、今回のロックダウンを受けて変わる規制は以下の通りです。
・レストランの屋内/屋外飲食
・ヘアサロン・パーソナルケアサービスの営業
・バーやワイナリーの営業
・映画館・博物館・美術館の営業
・小売店の最大収容人数を25%に制限
・スーパーの最大収容人数を50%に制限
・教会の屋内礼拝
・ホテルは自己隔離やコロナ関連活動のみの営業
当初はここに公園の遊具場使用の規制も加えられましたが、これは12月10日に改定され12月11日からの利用が許可されました。
さらにロックダウンの直前11月28日からは、夜10時以降の不要不急の外出制限令を施行。ただし屋外での運動は推奨されており、ジョギングやハイキング・魚釣りやそり遊びなどは自由に行え、州立公園もオープンしています。
カリフォルニア州の感染状況
カリフォルニア州の感染状況は相変わらず改善されないままです。先週は昨日12月2日の時点で、新たに最多となる1万8,264人を記録したとお伝えしましたが、今週は12月9日の時点で3万2,161人まで増加しています。今週の新規感染者数の平均は2万6,451人。先週の1万4,974人、先々週の1万3,895人と比べると著しく増加しています。
水曜日の時点で入院患者数も10万人を超え、このままでは12月中旬までに病床が足りなくなる可能性も浮上しています。まさに最悪を想定したシナリオ通りに物事が進んでいく、悪夢のような状況です。
最後に
このコラムを書いている12月10日現在、LA timesの統計 によると、サンフランシスコの感染者数は1万7,571人・死者数165人。先週の1万6001人・死者数161人に比べ、今週の新規感染者数の増加は1,570人。1日の平均数は224人・陽性率は2.2%です。
11月29日にはじまった夜間外出禁止令の効果か、今週の感染者増加数は久しぶりに先週(280人)を下回りましたが、やはり陽性率は上昇しています。今後このロックダウンによる新たな規制が功を奏するのか引き続きレポートします。
筆者
アメリカ・カリフォルニア州特派員
Katie M
18歳での留学をきっかけに渡米。現地で役立つライフスタイルやトレンドなどを紹介します。
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