クリスマス休暇最終日の今日はロスコンを食べる日
2週間続いたクリスマスもいよいよ今日が最終日。1月6日は公現祭でスペインの祝日です。
イエスの誕生を星で知った東方の三賢王たちが、ラクダにまたがりはるばるベツレヘムのイエスのもとに贈り物を持ってやってきたことを記念する日で、これで救世主の存在が異教徒にも公になったということから日本語では公現祭と訳されています。スペイン語ではepifanía(エピファニーア)なのですが、一般的にはdía de los Reyes Magos(ディア・デ・ロス・レジェス・マゴス:三賢王の日)と呼ばれます。
三賢王は、日本語だとほかに三博士、三賢人とも訳されますが、スペイン語では"rey(レイ:王の意味。Reyesは複数形)"を使うので、私は三賢王を使っています。
ロスコン・デ・レジェス(roscón de reyes)はこの公現祭に食べるとってもポピュラーなお菓子。ここ数年スーパーの長期保存がきく冷凍品は11月頃からお目見えしますが、町のパン屋さんやケーキ屋さんではたいてい5日と6日に売り出され、人気店には行列ができます。わが家では、ここ数年毎年同じケーキ屋さんに予約しています。
大きなドーナツ型のブリオッシュのようなパン生地の上に宝石を模した砂糖漬けの果物が並び、王冠の飾りがついています。横半分に切って、生クリームやカスタードクリームなどのフィリングを入れてあるものが人気。中には陶器の人形とそら豆が隠されていて、人形を当てると王冠をかぶってその日は1日王様になれるのですが、そら豆が当たるとロスコン代を払わなければいけません。大人も子供も大好きなお菓子です。
7日からは通常モードの生活に戻るので、ロスコンは2週間のクリスマス休暇を締めくくるお菓子。日本の七草がゆとちょっと似た存在かもしれません。
筆者
スペイン特派員
田川 敬子
東京生まれの東京育ち。オリーブオイル専門家としてスペインと日本で活動するほか、複数のウェブサイトにスペイン情報を寄稿。
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