No.155 イタリアのケーキって......IL MIO COMPLEANNO!
皆さん、おはようございます。
先週は私の誕生日で、本当ならば外食したかったところオレンジゾーンでお店はクローズ。ということで、自宅で夫の家族を招いての慎ましやかに誕生日会を開催しました。そう、こちらでは誕生日は当事者が仕切って払うのが普通。「払う」に関しては人それぞれですが、すべてを支払ってくれる人もいれば、ケーキだけを自腹で用意する人もいたりと、なかなかそれぞれのお金への対応の仕方が見てとれて興味深いものです。
さて、誕生日となるとケーキの存在が大切です。イタリアのケーキというと、皆さんが思い浮かぶところで、ティラミスでしょうか?日本でいうようなショートケーキは基本的には存在せず、スポンジを使っているケーキとなると、ズッパイングレーゼと呼ばれるスポンジをリキュールに漬けて作るケーキが有名で、好んで食べられるホールタイプのケーキで言うと、セミフレッドというタイプでジェラートタイプのケーキがあります。
かくいう私は、上に書いたケーキはすべて好まず。やはりケーキはショートケーキが好き。でもここではおいしいショートケーキに出合える可能性はほぼゼロに近いので、ミッレフォリエ(ミルフィーユ)の生地とクレマシャンテリー(私のイメージでは、カスタードクリームに生クリームを混ぜたもの)を使ったケーキを用意して欲しいとオーダーしました。
で、こちらがそのオーダー品。
やっぱり何かが違う。おいしさはどうかというと、とにかくクリームばかりで、ひと口食べると胃にもったりとした重みを与えてくれます。ドルチェに対するセンスは日本とイタリアではまったく違うことをあらためて思い知らされました。
ちなみに昼ごはんは、私は用意せずにレストランからの取り寄せ。どどんと魚介料理。ルマコーニ(大きな海のカタツムリ)の煮つけや、アサリの酒蒸しみたいなもの、それと一番おいしかったのが魚介類のラザニア......これはほっぺたがオチました。
メイン料理はストカフィッソアンコネターノだったのですが、こちらはじゃがいもが生焼け状態で、写真にするのも気が憚れたので写真はなしです。
プレゼントもたくさんいただきましたが、花についてもやっぱり日本のほうがいいかな~。こちらでは、なんでもかんでも胡蝶蘭を贈りがちなんですよね。胡蝶蘭を贈っておけば安心だ、という風潮が感じられます。でもわたしは胡蝶蘭の花の形がちょっと怖くて苦手......。いまでいろいろな人から最低でも5鉢はいただいていますが、その影も形もない状態です。この胡蝶蘭はしっかりと育てられますように。
自分の誕生日の内容に駄目出しするなんて、ちょっと寂しい私ですが、「イタリアなら何でもおいしそう!」と思っていらっしゃる方に私の感じていることを素直にお伝えさせていただきました。天の邪鬼でごめんなさいませ!
では、今日もよい1日を!
筆者
イタリア特派員
丹羽 淳子
イタリア、アンコーナ県の海辺の町に住んでいます。毎日を気ままに過ごすことが堂に入ってきました。
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