英ウェールズ、ロックダウンの段階的緩和政策「ステイ・ホーム」から「ステイ・ローカル」へ
Suet Mae!(シュマイ!こんにちは!)
ウェールズ自治政府は本日(2021年3月12日)、2020年のクリスマス前から続けられている第3次ロックダウンについて、3月13日より段階的に緩和していくことを発表しました。
まずは、厳しい外出制限「ステイ・ホーム(Stay Home)」がようやく「ステイ・ローカル(Stay Local)」へと緩和されます。
▲ 画像提供:ウェールズ自治政府公式ウェブサイト(https://gov.wales/)
マーク・ドレイクフォード首席大臣が3月12日の定例会見で発表した概略は以下の通りです。
□ 3月13日より
・ 自宅から5マイル(約8km)圏内のローカルエリア内であれば、自由に移動が可能。ただし、一部の地域、特に農村地域の在住者は必要に応じて、5マイル以上の移動も認められる。
・ 庭を含め、屋外であれば2世帯、4名まで集まることが可能。ただし、社会的距離(2m)の確保が必要となる。
・ テニスやバスケットボール、ゴルフコースなどの屋外スポーツ施設の再開。ただし、同時に利用できるのは2世帯、4名まで。
□ 3月15日より
・ すべての小学校の対面学習再開。ほかの学校や大学などはイースター休暇(2021年は4月2日~4日)後の再開を予定。
・ 美容院と理髪店の営業再開。ただし、完全予約制。
□ 3月22日より
・ 生活必需品以外を扱う小売店、ガーデンセンターの営業再開。
そして、3月第3週のコロナウイルス感染状況次第で以下の規制緩和も予定。
□ 3月27日より
・ 5マイル圏内の外出制限解除。ウェールズ国内を自由に移動が可能となる。
・ 自炊式のホリデーコテージや宿泊施設は1世帯の利用に限り、営業再開が可能。
・ 図書館の再開。
また、ドレイクフォード首席大臣はカフェやレストラン、パブなどの屋外営業ついては、4月1日の感染状況次第で、イングランドと同様に4月12日の再開を検討すると明言。
会見の最後に規制緩和後も引き続き、社会的距離の確保や衛生管理の徹底、屋内の公共の場所でのマスクの着用は必要であると述べて、政策に対する国民の理解と協力を求めました。
ウェールズで3月11日に確認された新規感染者は190人。日本と比べるとまだまだ多いといえますが、確実に減少し続けています。
また、ワクチンの接種も順調に行われていて、同居の義父母は現在、2回目の接種を待っている状況で義父母世代の人たちのあいだでは「ワクチン接種した?」が合言葉のように交わされています(笑)
もうしばらく外出制限が続けられるウェールズですが、まずはローカルで春の訪れを楽しみたいと思います。
筆者
イギリス特派員
June
60カ国以上の渡航歴あり。2016年、結婚を機に英ウェールズへ移住。
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