英国2021年サマータイム、今週末から始まります!
いまから100年ほど前に始まったサマータイムの正式名称はDaylight Saving Time、略してDST。標準時間であるグリニッチ標準時間(Greenwich Mean Time)の略GMTと、対で用いられます。
その名の通り春夏に日照時間が長いことを有効利用するために編み出され、サマータイムと呼び習わされています。欧米を中心にいまも取り入れている国が多いことは、ご存知の方が多いでしょう。
しかし去る2019年3月には欧州議会での投票により、欧州連合内でのサマータイム廃止が決議されました。とはいえいまのところ、いつから廃止するのか明確になっていないのが現状です。
(もちろん英国はEUを脱退したからサマータイム廃止決議に従う義務はありません。しかし英国のみサマータイム適用を続けるとなると、ヨーロッパ他諸国と歩調が合わない不都合は生じるでしょう。大陸との物流ハブ北アイルランドは特にややこしい!)
というわけで2021年も、今週末からサマータイムが始まります。時計の針が1時間進むのは、3月28日(日曜日)午前1時。
よって明日の朝ベッドから起きると、昨日までは朝7時だったのが朝8時。夕方は7時に暗くなっていたのが、8時までは明るい! もちろん今後どんどん日が伸びるので、夏至の頃には夜10時まで明るいという事になります。
2019年3月にDST廃止決議をした時点では、まだ予兆もなかったコロナウイルス問題。ブレクジット後の通商政策なども引き続き課題となっている現在、サマータイム廃止にともなう調整は最急務事項ではないのが実情といえるでしょう。
筆者
イギリス特派員
小野雅子
在英30年を過ぎました。初めてイギリスへいらっしゃる方にも分かりやすいロンドン観光&文化情報を中心に、イギリス各地やヨーロッパの情報もご案内いたします!
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