アマポーラの季節
この季節に郊外に行ったときのお楽しみはアマポーラの花。日本語ではひなげし、虞美人草などと呼ばれているあの花です。ヨーロッパ中部原産で、よく畑のかたわらなどで見かけます。あんなにかわいいのに雑草なんだそうです。でも繊細らしく、農学博士の友人が「アマポーラは農薬に弱いので、咲いているところは無農薬か農薬の少ない畑だよ」と教えてくれました。
今年2021年、最初のアマポーラを見たのは、3月初めの小雨が降る寒い日でした。なぜかアマポーラを見ると気分が上がるんですよね。
〈田舎の住宅地の道で一輪だけ咲いていたアマポーラ〉
お隣のラ・マンチャ地方の高速道路を走ると、一面真っ赤なアマポーラの野を見ることもあるのですが、いまはコロナ禍で州外には出られません。それでも外を歩くと赤い可憐な花を目に、心がパッと華やぎます。
いまから100年ほど前、アメリカに住んでいたスペイン人の音楽家ホセ・ラカジェが作詞作曲した『アマポーラ』という歌があります。花の名前そのままのタイトルで歌が作られるということは、やはりスペイン人にとっても思い入れのある花なのでしょうね。何人かの日本人歌手がカバーしているほかいろいろなCMにも使われているので、皆さんも耳にしたことがあるかもしれません。気になる方は検索してみてくださいね。
アマポーラが終わると、次の楽しみはジャカランダの花です。咲いたらまたここで紹介しますね。
筆者
スペイン特派員
田川 敬子
東京生まれの東京育ち。オリーブオイル専門家としてスペインと日本で活動するほか、複数のウェブサイトにスペイン情報を寄稿。
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