京都も観測史上、最も早い「梅雨入り」
大阪管区気象台は2021年5月16日、近畿地方が梅雨入りしたとみられると発表しました。
今年の近畿地方の梅雨入りは、観測史上で最も早い梅雨入りで、平年(6月6日頃)より21日早く、昨年(6月10日頃)より25日早いそうです。
東大路通りから八坂通りに入り、八坂の塔へと歩きました。
石畳の小路の奥に、八坂の塔が見えます。
高さ46mの塔が建つ風景は圧巻です。
奈良や京都に建つ五重塔の多くは、広大な寺院の境内に建立されています。
そうしたなかで、京都の市民生活に密着した存在として、歴史を刻み続けてきたのが「八坂の塔」です。
【法観寺・八坂の塔】
・住所: 京都市東山区八坂通下河原東入八坂上町388
・アクセス: 祇園四条駅から徒歩約12分
《八坂の塔の正式名は法観寺・臨済宗建仁寺派の寺院》
八坂の塔の歴史は古く、飛鳥時代に聖徳太子が建てた、日本最初の五重塔といわれています。
長い歴史の中で八坂の塔は戦いや落雷で三度焼失しています。
現在の塔は、室町将軍の足利義教によって1440(永享12)年に再建され今日に至っています。
「応仁の乱」で伽藍の多くが焼失した際にも、この塔だけは奇跡的に焼失を免れました。
江戸時代初期には観光の名所になっていて、当時の名所案内にも絵入りで紹介されていたそうです。
写真右手の八坂の塔の下に見える風情ある茶店は、落語家・二代目桂文之助が明治末期に創業した老舗甘味処「文の助茶屋本店」です。
昨年より25日早く梅雨入りした京都。
今年の梅雨はどんな梅雨になるのでしょうか。
コロナで厳しい時ですから、穏やかな梅雨を願うばかりです。
筆者
京都特派員
Akio
京都は平安京の頃から、今に至るまで様々な歴史が残っている町。歴史と季節を訪ねながら京都特派員ブログを、綴って行ければと思います。
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