危険?優しい?パリの家には網戸がない!
bonjour こんにちは!
パリは街の景観を守るため、外に洗濯物を干すことは条例で禁止されています。また、窓に網戸もありません。
冷房器具を取り付けることもままなりませんので、夏暑い時には窓を開け放つことが対策となります。
日本と違い、からりとした気候、猛暑といっても1、2週間で終わるという違いがありますが、ここ数年、異常気象により40度を超える日もあります。
窓を開ければもちろん虫さんもやってきます。
街角のカフェで食事をしていると、店内にミツバチが入ってきたことがあります。
店員さんは何度も、「ここはあなたのお家ではないのよ。出口はあっち、出ていきなさい」と説得していました。その甲斐あってか?ミツバチは窓から帰っていきましたが、フランスに来た当初、カルチャーショックを受けたのを覚えています。
ミツバチは害虫ではありません。環境を守る、大切な虫です。オペラ座の屋上では養蜂を行なっており、
生物の多様性を守るためにミツバチは悪い虫ではないというのがパリっ子の信条でもあります。
そのため、日本からいらした方とは衛生観念の違いが見受けられることもあります。
パン屋さんの、甘いシュガーコーティングのなされたクロワッサンやパンオショコラなどのヴィエノワズリーに初夏になるとミツバチが止まっていることも珍しくありません。
彼らからすると、悪い虫ではないのだから・・・という考えなのです。
日本のように殺虫剤を使い過ぎることもないため、たまに使うとあっけないほどあっさりと死んでしまいます。こちらが申し訳なくなるほど。
そして網戸や殺虫剤の代わりも発見しました。
なんとも古典的な生き方に見えるかもしれませんが、フランスに来て気づいたことがあります。
それは、人が駆逐すると、虫も凶暴になるということです。
殺虫剤はもちろん効き目がずば抜けていて、
使い続けることで、虫も人を敵とみなし、攻撃して来るのです。また、耐性も身につけてゆくため、さらに強力な殺虫剤が必要となります。
生活を続けるうち、そこまで神経質にならなくてもいいのではないかと思えるようになってきました。
パリのアパルトマンの多くは50年、100年越え。
虫以外にもトラブルがないことはないのです。
ついでにハーブを育てて料理に生かす人もいます。
パリの街で暮らすように旅をする際、網戸のないお部屋でも生活を楽しめますように。
それではまた、à bientôt!
筆者
フランス特派員
HIROMI
2018年より在仏。フランスにて妊娠、出産を経て現在子育て中。
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