乗って残そう、スターフェリー
皆さん、ネイホウ!japan.hongkonngのYutaです!
連日暑い日が続きますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。ここ香港はと言うとまさに猛暑というか酷暑という表現が正しいほど暑い日々が続いております。特に厳しいのは湿気。夏でも70~80%を超える湿度が暑さを倍増させます。
香港の天気情報は以下。
もしコロナが終息した際には、ぜひ天気予報を確認してから来港されることをおすすめします。それと相反するように建物の中は冷房がこれでもかというほど効いていますのでカーディガンの持参は必須です。
さて、前々回は美都餐室,前回はJumbo Kingdomとコロナ禍に残念ながらなくなってしまった2店舗を紹介しました。
今回はコロナ禍でもなんとか乗り切ろうと踏ん張っている"ある乗り物"の会社の紹介です。この乗り物は香港にはなくてはならない乗り物なので、消したくはないという私個人的な意味も込めて書かせていただきました。
さて、皆さん香港旅へ行く準備は出来ましたでしょうか。それでは参りましょう。
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スターフェリー
私の大ファンである深夜特急の著者、沢木耕太郎さんが特に気に入って乗っていたことでも知られるスターフェリー。(ちなみに以前私のInstagramで深夜特急シリーズもやりましたので、気になる方はぜひ見ていただくと嬉しいです。特派員プロフィールの箇所から飛ぶことが出来ます。)
ここはわずか3.2HKDで世界一贅沢で短い航海に出ることが出来ます。
深夜特急の中で私が特に好きな文章は下記。"払っている金はたったの六十セント。しかし、それ以上にいくら金を積んだとしても、この心地よさ以上のものが手に入るわけでもない。六十セントさえあれば、王侯でも物乞いでも等しくこの豪華な航海を味わうことが出来るのだ。"(深夜特急より一部抜粋)
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スターフェリーの歴史は古く、設立は1888年。なんと134年もの歴史があります。
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まさに香港の歴史の変遷をこのビクトリアハーバーで見てきたのだと思うと感慨深いものがあるのですが、最近大きな問題を抱えています。
それは債務超過。
天星小輪(スターフェリー)はデモが本格化した2019年6月から2022年3月時点で、7,000万HKD(10億円以上)の債務超過になっていると発表がありました。
スターフェリーを運営する天星小輪有限公司の周卓賢によると「運営は借金で賄っており限界に近い。ただし、会社としては歴史的価値や皆の記憶を守らなければならないというジレンマに陥っている。」とのこと。
2022年1月、2月の始めの2か月間で乗客数は合計100万人。2019年の同時期と比べわずか27%。また、2019年6月以降、約30か月間で会社の累積赤字は7,000万HKD(約10.5億円)となっていることも分かっています。
いかにデモやコロナの影響が大きいか露呈されました。
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微力ではありますが、その光を消さないためにも、またその光景を目に焼き付けるためにも出来る限りスターフェリーに乗ろうと思いました。
皆さんも香港に来られた際にはぜひスターフェリーに乗っていただくと嬉しいです。
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